フォードモーター、世界最大級の3Dプリント製部品を開発…ケン・ブロックの900馬力ドリフトマシンに[動画]

ケン・ブロックの『ジムカーナ10』に起用された「フーニトラック」。巨大なインテークマニホールドは3Dプリント製
ケン・ブロックの『ジムカーナ10』に起用された「フーニトラック」。巨大なインテークマニホールドは3Dプリント製全 2 枚
フォードモーター(Ford Motor)は1月29日、ケン・ブロックの『ジムカーナ10』に起用された1977年型フォード『F-150』ベースの「フーニトラック」用に、自動車向けとしては世界最大級の3Dプリント製部品を開発した、と発表した。

フーニトラックは、ピックアップトラックの1977年型フォード『F-150』をベースに、フォードのスーパーカー、『GT』の3.5リットルV型6気筒ガソリンツインターボエンジンを移植した。その最大出力は900hp以上に達し、『ジムカーナ10』ではケン・ブロックが迫力のドリフト走行を披露している。

フォードモーターはこのフーニトラック用に、世界最大級の3Dプリント製部品を開発した。3Dプリントは積層造形技術のひとつで、迅速で柔軟性があることから、一部の自動車メーカーが、少量生産のカスタムメイドパーツや非常に複雑な形状の部品の生産に活用している。また、3Dプリントで製作された部品は、プロトタイプ車の開発や車両の検証、走行テスト用車両などにも使用されている。

フォードモーターでは、フーニトラックのボンネットから頭をのぞかせているインテークマニホールドを、3Dプリントで製作した。このマニホールドは、ターボチャージャーからエンジンのシリンダーに空気を供給するアルミ製のインテークマニホールドで、複雑にカーブしたデザインが特徴だ。重量はおよそ6kgあり、製作には5日を要した。フォードモーターによると、自動車向けとしては世界最大級の3Dプリント製部品になるという。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  2. 「みんなガソリン車が欲しいんだよ…」フィアットの新コンパクト『グランデパンダ』、6速MT登場に日本のファンも反応
  3. 「めっちゃカッコよくない?」無限仕様の新型『プレリュード』が話題に、SNSではホイールにも「たまらない」の声
  4. メルセデスベンツ、全固体電池搭載『EQS』で1205km無充電走行を達成
  5. アイシンが明かす、トランスミッションの膨大な経験値とノウハウが電動化を主導する理由
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る