東京ビジネスデザインアワード結果発表…インテリア加飾の可能性を広げる提案が最優秀賞を獲得

最優秀賞「『立体視・金属調印刷物』を唯一無二の素材にするための事業提案」
最優秀賞「『立体視・金属調印刷物』を唯一無二の素材にするための事業提案」全 5 枚

都内の中小企業とデザイナーやクリエイターが協働し、新しいビジネスの提案を競う「東京ビジネスデザインアワード」。その2018年度の最終審査と結果発表が1月31日、東京ミッドタウンで開催された。

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最優秀賞を獲得した提案は「『立体視・金属調印刷物』を唯一無二の素材にするための事業提案」(提案者:今井裕平、林雄三、木村美智子、鈴木杏奈)。技光堂(板橋区)が持つ印刷技術で透明樹脂を立体的かつ本物の金属に見せ、これを事業展開するというものだ。

透明樹脂の裏面に印刷を施し、リアルな金属感やエンボス調の立体感を表現。また背面での発光を透過させることで情報表示パネルとして活用できる。住宅インテリアや家電製品、自動車をはじめとしたモビリティの加飾パネルなど幅広い展開が期待できるものだ。印刷なので木目や石目など他の表現も可能だが、今回は表示する情報の視認性を重視して金属調にしたという。

優秀賞は2点。GRASSE TOKYO(江東区)の「香りの魅力を楽しく学ぶプロダクトの提案」(提案者:清水覚、山根準、山根芽衣、安次嶺彩香)は、精油のブレンド技術を活用し、色ごとに異なった香りを持つ絵具を提案。公開されたプロトタイプはグリーンの色域に植物の香りを加えたもので、混色した際には香りも混ざり合い、新しい香りが生まれる。

もうひとつは東洋工業(江東区)の「灯りと香りで想いを伝えるアロマキャンドルプロダクト」(提案者:中村知美)。薄型キャンドルをポストカードサイズの専用パッケージに入れ、郵送できることでコミュニケーションツールとしての価値を持たせる提案だ。

このアワードは、都内の中小企業とクリエイターによる共創活動の活性化を目的とした、デザイン・事業提案コンペティション。東京都の主催で今回が7回目となる。まず中小企業が応募したさまざまなテーマについて、デザイン導入によるビジネス可能性を審査。その後、選定したテーマに対する提案を全国のクリエイターから募集するという流れでおこなわれている。

デザインの力でビジネスの可能性を拡大するという主旨のため、どちらかといえばBtoBの視点で審査が進められる本アワード。しかし廣田尚子審査委員長によれば、今回はBtoC要素の強い「香りの魅力を楽しく学ぶプロダクトの提案」のインパクトや新市場創出の可能性が大きいと評価され、最優秀賞に迫る評価となったという。

《古庄 速人》

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