札幌の冬の風物詩「ササラ電車」が未明に脱線…線路の氷に乗り上げる 2月1日発生

脱線した雪1形雪2号。2019年1月25日撮影。
脱線した雪1形雪2号。2019年1月25日撮影。全 1 枚

札幌市電の冬の風物詩である「ササラ電車」こと軌道除雪車が、2月1日に脱線する事故が発生した。

未明の4時25分頃、内回り線のすすきの交差点付近(札幌市中央区南4条西4丁目)で、営業運行開始前の除雪を行なっていたところ、曲線部の線路の溝に付着していた氷に乗り上げて脱線したという。

およそ1時間後の5時25分頃には作業車のけん引により復旧。軌道除雪車や施設に被害はなく、始発電車への影響もなかったという。

札幌市電の軌道除雪車は「ロータリーブルーム式電動除雪車」と言い、「ササラ」と呼ばれる竹製のブラシを連ねた「ブルーム」と呼ばれる箒を回転させて排雪を行なう。

現在、札幌市電には雪1形雪1~3号、雪10形雪11号の4両の軌道除雪車が在籍しているが、今回脱線したのは旧型の雪2号で、脱線当時はおよそ10km/hで走行していた。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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