次世代コネクトはアンテナが減る…コンチネンタルが独企業を買収、開発へ

コンチネンタルの次世代コネクト向けアンテナのイメージ
コンチネンタルの次世代コネクト向けアンテナのイメージ全 2 枚

コンチネンタル(Continental)は2月4日、自動車用のアンテナを手がけるカスレイン(Kathrein)オートモーティブ社の買収が完了した、と発表した。次世代の「インテリジェントアンテナモジュール」の開発を促進する。

カスレイン社はドイツに本拠を置き、通信技術を手がけている。同社の製品とソリューションを使えば、住宅、オフィス、屋外など、場所を問わず通信し、情報にアクセスし、メディアを利用できる。その事業は、モバイル通信、信号処理システム、ビル内のデータ送信から、光ファイバー、ケーブルネットワーク、衛星通信受信技術、ラジオ・テレビ送信、自動車でのデータ受信まで幅広い。カスレイン社の自動車事業部門が、カスレインオートモーティブ社となる。

リモートアクセスキーからナビゲーション、テレマティクスに至るまで、車内のワイヤレス通信には、膨大な数のインターフェイスがある。今日の車両には、およそ20のアンテナを装備しており、高度な車載コネクティビティと5Gなどの新しい通信技術の進化により、高性能なアンテナソリューションの需要は高まっている。

コンチネンタルは同社の買収により、車載コネクティビティ事業を強化する。具体的には、次世代の「インテリジェントアンテナモジュール」の開発を促進する。インテリジェントアンテナモジュールは、アンテナと電子機器を1つのハードウェアモジュールに組み込むことで、車両に装着されている複数のアンテナを一本化。これにより、配線が簡素化され、設置スペースが削減されるだけでなく、信号品質が向上するという。

また、多機能スマートデバイス端末を使用して、ドライバーがデジタル技術を車両にシームレスに組み込むソリューションを開発。ドライバーはスマートフォンを車両のコックピットのトレイに置いて、近距離通信とBluetoothを使用して、車両のインフォテインメントシステムと接続し、ワイヤレスで充電を行い、アンテナを車両の外部アンテナとリンクさせることも可能にする。

《森脇稔》

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