【レッドブル・エアレース 第1戦】室屋がアブダビ戦で念願の優勝

【レッドブル・エアレース 第1戦】室屋がアブダビ戦で念願の優勝
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「レッドブル・エアレース・チャンピオンシップ2019」の第1戦がUAE(アラブ首長国連邦)の首都アブダビで2月9日開幕し、日本人パイロットの室屋義秀選手が見事優勝を果たした。2017年で総合優勝を果たした経験がある室屋だけに、今シリーズの活躍に期待がかかる。

今シーズンから新ルールが適用。予選でもポイント獲得可能に

エアレースは世界屈指の操縦技術を持つパイロット14人が参加し、年間8戦を戦っての総合ポイントで順位を競い合う、「空のF1」との異名を持つレースだ。レースは練習フライトの後、予選と決勝が2日間に分けて展開される。

今シーズンはルールの変更があり、今大会から予選でも上位3人にポイント(1位:3点、2位:2点、3位:1点)が与えられるようになった。また、オーバーGに対するペナルティも変更され、12Gに達した場合は従来通りDNF(ゴールせず)となるものの、11Gに達したら1秒の加算、11G未満ならペナルティを科さなくなった。罰則が緩くなったとも言えるが、一方でルールのグレーゾーンがなくなって厳しくなったとの見方もある。

9日の予選で室屋は53秒024のタイムで1位通過。ポイント3点を獲得する好調な滑り出しを見せていた。昨シーズンは規定のオーバーGに悩んだ室屋だったが、今シーズンからのルール変更がやりやすさを生み出したのかもしれない。

かつて室屋はアブダビでの相性があまり良くなかった。それが昨シーズンは、このアブダビでいきなり表彰台に上がるという快挙を成し遂げた。この時は2017年の好調さをそのまま維持するのかと思いきや、その後は失速。一度も優勝することなく、2018年はシーズン5位にとどまった。それが今シーズンはいきなりの優勝だ。今シーズンへの期待はおのずと高まる。

第1戦で終始安定したフライトを見せた室屋選手

今大会の室屋は終始安定した様子で、3回の公式練習では3番手、1番手、3番手を記録。そして予選では1番手となった。その後、決勝でも危なげなくファイナル4へ進んだ室屋は最初に飛行。最終コーナーからゲート14に侵入する際に機体の体勢を崩しかけたがなんとか持ちこたえ、 ペナルティを科されることなく53秒780のタイムでゴールした。

決勝で残る3選手は、ニコラス・イワノフと、マイケル・グーリアン、マルティン・ソンカ。イワノフはエンジントラブルが発生してスタートできず。その後、2018シーズンのワールドチャンピオン争いを繰り広げたグーリアンが54秒009でゴール、この時点で室屋の2位以上が確定した。

そして、最後の出場が現ワールドチャンピオンのソンカだ。チャンピオンらしいフライトで、第1セクター0.007 秒、第2セクターでも 0.005 秒室屋選手を先行。2回目の VTM(Vertical Turn Manuva)中に 0.212 秒遅れたものの、最終コーナーで再び追い上げ0.003秒差にまで迫った。しかし、これ以上、室屋を上回ることが出来なかった。

ファイナル4はソンカの踏ん張りで最後まで汗を握る展開となった。なにせ、ゴール通過時のおおよその速度は300km/hで、その距離の差はプロペラ1枚分ほど、約30cm! まれにみる僅差だった。

レース後のインタビューで室屋選手は、「公式練習からファイナルまで非常に安定して 飛べて、予選で3ポイント取ることが出来た。ファイナルもギリギリだったが勝ち抜くことができ、最終的に最大の28ポイントを獲得できた。非常に良いスタートを切れたと思っている。2017年最終戦のインディアナポリスから今まで 1 年以上勝ちがなかった。やはり1位は別格」とコメントした。

千葉大会は9月7~8日に開催が決定

12シーズン目を迎えたレッドブル・エアレースは2003年に第1回大会、2005年に世界選手権となり、2005年以来毎年アブダビで開幕戦を開催して来ている。今大会は、8日(金)の予選、9日の決勝を合わせてのべ 5万人が会場で観戦した。きになるのは今後の日程で、第2戦は開催地が決まっていない。9月7~8日に千葉市での第5戦が決定したが、第6戦も開催地未定のまま。不安が残る展開ではある。

◆ファイナル4の結果
1位: 室屋義秀/53秒780(25+3 ポイント)
2位:マルティン・ソンカ/53秒783(22ポイント)
3位:マイケル・グーリアン/54秒009(21+1ポイント)
4位:ニコラス・イワノフ/DNS(18ポイント)

《会田肇》

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