VW ゴルフ GTI の4ドアセダン版、ジェッタ 新型 に「GLI」…シカゴモーターショー2019

フォルクスワーゲン・ジェッタ GLI 新型(シカゴモーターショー2019)
フォルクスワーゲン・ジェッタ GLI 新型(シカゴモーターショー2019)全 21 枚

フォルクスワーゲンは、シカゴモーターショー2019において、新型『ジェッタGLI』(Volkswagen Jetta GLI)を初公開した。

初代『ジェッタ』は1979年に誕生。ハッチバックの『ゴルフ』のセダン版として登場した。1981年には、日本市場にも導入されている。2代目ジェッタは1984年に発表。日本では、この2世代目モデルまでが、ジェッタを名乗り、以後、3代目は『ヴェント』、4代目は『ボーラ』として販売された。2005年にデビューした5代目モデルは、再びジェッタの名前で日本市場に導入されている。

デトロイトモーターショー2018で初公開された新型ジェッタは、7世代目モデルだ。新型は、フォルクスワーゲンの最新モジュラー車台、「MQB」をベースに開発。新型は、ダイナミックなプロポーション、広い室内空間、先進の運転支援システムなどの特徴を備える。

フォルクスワーゲンは、シカゴモーターショー2019において、新型ジェッタGLIを初公開した。「GLI」は、フォルクスワーゲンの主要モデルに、米国で設定されてきた高性能グレードだ。新型ジェッタGLIでは、「4ドアセダン版ゴルフGTI」といえるパフォーマンスが追求されている。

ゴルフGTIと多くを共用する2.0ターボは228hpを獲得

新型ジェッタGLIのパワートレインは、「EA888」型と呼ばれる直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボ「TSI」エンジンだ。このエンジンは、ゴルフGTI用と多くの部分を共用しており、吸排気側のバリアブルバルブタイミング、可変エグゾーストバルブリフトという特徴を備える。

最大出力は228hp、最大トルクは35.7kgmを獲得する。新型ジェッタの基本エンジンの直噴1.4リットル直列4気筒ターボTSIの最大出力150ps/5000rpm、最大トルク25.5kgm/1500rpmに対して、大幅な強化となる。

フロントブレーキはゴルフGTI、ゴルフRと共用

トランスミッションは、6速MTまたは7速デュアルクラッチの「DSG」。7速DSG車には、燃費を向上させるスタート/ストップシステムが標準装備される。フロントがストラット、リアがマルチリンクのスポーツサスペンションを採用。LSDを組み込む。直径340mmフロントブレーキは、ゴルフGTI、『ゴルフR』と共有している。

走行モードは、「標準」、「スポーツ」、「エコ」、「カスタム」の4つのモードから選択できる。スポーツはよりダイナミックなスロットルやシフトレスポンス、シャープなステアリング、痛快なエキゾーストノートに切り替わる。エコモードはシフトポイントやスロットルレスポンスなどを最適化して、燃費を向上させる。

赤いアクセント入りのハニカムグリルがゴルフGTIを思わせる

エクステリアは、専用ブラックハニカムグリルや前後バンパー、リアスポイラー、フィン付きディフューザー、デュアルエグゾーストなどを装備する。とくに、赤いアクセントラインの付いたブラックハニカムグリルは、ゴルフGTIを彷彿とさせるものだ。足元は専用の18インチアルミホイールで引き締められた。

インテリアは、ステアリングホイール、シフトレバー、アームレスト、フロマットに赤のステッチが使用される。シートにはグレーのパイピングが施された。レザーシートには、赤いアクセントが配される。

車載コネクティビティは充実する。Appleの「CarPlay」とグーグルの「Android Auto」、「MirrorLink」に対応しており、スマートフォンと連携できる。フォルクスワーゲン独自のコネクテッドカーサービスの「Car-Net」、SiriusXMラジオ、ボイスコントロールも用意。デジタルコクピットやリモートスタートも選択できる。

先進運転支援システムは、前方衝突警告と自動緊急ブレーキ、ブラインドモニター、リアトラフィックアラートなどを標準装備している。

《森脇稔》

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