アウディ Q8 に2種類の新エンジン、48Vマイルドハイブリッド…欧州で設定へ

V6ガソリン&ディーゼルを新設定。マイルドハイブリッドで燃費追求

4WDの「クワトロ」はスポーツ志向のチューニング

フルデジタルのアウディバーチャルコックピットを採用

アウディ Q8
アウディ Q8全 14 枚

アウディは2月18日、新型SUVの『Q8』(Audi Q8)に、2種類の新エンジン搭載車を欧州で設定すると発表した。

Q8は、アウディの最上級SUVだ。Qファミリーの新しい顔となる八角形デザインのシングルフレームグリルを採用。直立したラジエーターグリルや左右に延びるフロントスポイラー、立体的な造形のエアインレットも特徴になる。弧を描くルーフラインは、緩やかに傾斜したDピラーへと繋がるデザイン。ホイールアーチ上には、「quattro」ブリスターが設置され、最大22インチのホイールが装着できる。

Q8のボディサイズは、全長4990mm、全幅2000mm、全高1710mm。『Q7』と比較すると、幅は広く、全長と全高は短く低い。ホイールベースはおよそ3000mm。後席の定員は3名で、必要に応じてシートを前後に調整することが可能だ。後席の背もたれを折りたたむと、荷室容量は最大で1755リットルまで拡大する。リアゲートは電動式だ。

V6ガソリン&ディーゼルを新設定。マイルドハイブリッドで燃費追求

アウディはこのQ8に、2種類の新エンジン搭載車を欧州で設定する。2種類の新エンジンのうち、ガソリンエンジンは直噴3.0リットルV型6気筒ターボで、「Q8 55 TFSI」グレードに搭載される。このエンジンは、最大出力340hp/1370~4500rpm、最大トルク51kgmを引き出す。トランスミッションは8速「ティプトロニック」。0~100km/加速5.9秒、最高速250km/h(リミッター作動)の性能を発揮する。

2種類の新エンジンのうち、ディーゼルエンジンは直噴3.0リットルV型6気筒ターボで、「Q8 45 TDI」グレードに搭載される。このエンジンは、最大出力231hp、最大トルク51kgm/1750~3250rpmを発生する。トランスミッションは8速ティプトロニック。0~100km/加速は7.1秒、最高速は233km/hの性能だ。

2種類の新エンジンは、マイルドハイブリッドとなる。48ボルトの主電源システムには、リチウムイオンバッテリーとベルト駆動式オルタネータースターターを組み込む。制動時には、最大12kWの電力を回生してバッテリーを充電。マイルドハイブリッド技術によって、エンジンを停止させた状態で一定時間コースティング(惰性走行)することが可能。スタート/ストップ機能は22km/hから作動する。

4WDの「クワトロ」はスポーツ志向のチューニング

駆動方式は4WDの「クワトロ」。機械式のセンターディファレンシャルは、通常走行時は、40対60の比率で前後のアクスルにパワーを配分。必要に応じて、より優れたグリップを得るため、パワーの大部分を前輪または後輪のアクスルに配分することが可能だ。さらに、254mmの最低地上高、短いオーバーハング、ヒルディセントコントロールにより、オフロード性能を追求。減衰力調整機能を備えたサスペンションが標準装備される。

ステアリングホイールの操舵角が増すにつれて、ステアリングレシオをよりダイレクトに変化させるプログレッシブステアリングを標準装備。オプションでオールホイールステアリング(4輪操舵)も用意した。オールホイールステアリングは、後輪を最大5度まで操舵。低速では、フロントとは反対方向に操舵することによって取り回し性を改善し、高速ではフロントと同じ方向に操舵することによって安定性を高める。

フルデジタルのアウディバーチャルコックピットを採用

「MMIタッチレスポンス」を搭載しており、ほぼすべての機能が、2つの大型ディスプレイで操作できる。10.1インチの上部ディスプレイは、インフォテインメントとナビゲーションシステム用。8.6インチの下部ディスプレイは、空調や機能、テキスト入力に使用する。テキストを入力する場合、ドライバーは、手首をセレクターレバーの上に乗せて操作を行う。

この操作は、触覚と音のフィードバックで確認が可能。自然言語に対応したボイスコントロールも導入されており、ドライバーは日常会話をするように、ボイスコマンドを発話することができる。走行に関する情報は、フルデジタルの「アウディバーチャルコックピット」に表示。高解像度の12.3インチディスプレイは、マルチファンクションステアリングホイールにより、2種類のビューを切り替える。

「MMIナビゲーションプラス」は、LTEアドバンスト規格に対応。Wi-Fiホットスポット機能を備えた「アウディコネクト」のデータモジュールが含まれる。ナビゲーションシステムは、過去の走行記録からドライバーの好みを認識して、インテリジェントな提案を行う。アウディコネクトのオンラインサービスには、ルート計算のプロセスに予測機能を追加。これにより、アウディ車両のスワームインテリジェンス(群知能)を活用した、道路標識情報やハザード情報に関する「Car-to-X」サービスを実現する。

オプションの「アウディコネクトキー」は、互換性のあるAndroidスマートフォンを使用して、ドアの施錠や開錠、エンジン始動などが行える。プロフィール機能では、約400にも及ぶ項目を細かく調整して、複数のドライバー設定を保存することが可能。「myAudi」アプリを使用すると、アプリで検索した目的地をナビゲーションシステムに転送したり、音楽をストリーミング再生したり、カレンダーをMMIに転送することもできる。

《森脇稔》

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