周囲の状況に応じて自動運転車との通信優先度を変更 NECが開発

自動運転の安全性向上に向けた適応ネットワーク制御技術の実証実験のシナリオ
自動運転の安全性向上に向けた適応ネットワーク制御技術の実証実験のシナリオ全 2 枚

日本電気(NEC)は2月21日、自動運転での安全性を向上する技術として車両や周囲の状況に応じて通信の優先度を変更するネットワーク制御技術の実証実験を実施したと発表した。

NECでは、モバイルネットワークでのリアルタイム通信制御が求められるサービスの実現に向けて、緊急度の高い車両に無線リソースを優先的に割り当てる「適応ネットワーク制御技術」を、同社のMECサーバ、基地局に実装、自動運転の安全性を向上する技術として実証実験を実施した。

実験では、車両の位置情報や道路の周囲を撮影するカメラ画像などの分析結果を基に、MECサーバ上で動作するContext-aware Service Controllerで通信の遅延時間や時間内に送るデータサイズの目標を決定、この要求に沿って基地局が緊急度の高い車両へ優先的に無線リソースを割り当てた。実験では、安全運転支援に必要な通信遅延時間100ミリ秒以内を安定的に実現できることを確認したとしている。

NECは実証実験の成果を踏まえ、この技術を自動運転などのリアルタイム通信制御が求められる様々なIoTサービスに適用する。今後、この技術の5G対応に向けて開発を進め、より多くのデバイスへの接続、さらなる低遅延を実現するサービスへの適用も目指す。

2月25日から28日までスペイン・バルセロナで開催される「Mobile World Congress 2019」で適応ネットワーク制御技術について展示する。

《レスポンス編集部》

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