はとバスが喫煙ブースの売り込みを加速、その理由…HCJ 2019

はとバスエージェンシーが販売する喫煙ブース
はとバスエージェンシーが販売する喫煙ブース全 3 枚

ホスピタリティとフードサービスの専門展示会「国際ホテルレストランショー(HCJ)2019」(19~22日、幕張メッセ)で、はとバスのブースを発見した。正確には子会社のはとバスエージェンシーが出展者で、喫煙ブースを展示していた。

同社は主にはとバスの広告ビジネスを手がけている会社だが、そんな企業がなぜHCJ 2019に喫煙ブースを展示することになったのか。

「バスの中はもちろんのこと、都内でだんだんとタバコを吸える場所がなくなり、お客さまや運転手の中からタバコを吸える場所がほしいという要望があったのです。それでいいものはないかと探していたら、この喫煙ブースがあり、扱うことにしたのです」と同社関係者は話し、はとバスに役に立ちそうなものなら何でも手がけているそうだ。

喫煙ブースはデンマーク製で、総輸入元のフジタカコーポレーションを通して販売している。大きさは幅1320mmと2000mm、高さ2200mm、奥行1200mmと1600mmで、コンパクトなのが特徴だ。全体はガラス張りだが、灰皿がある壁面だけ木目調になっている。「周りに溶け込み、喫煙所に見えづらい」(同社関係者)ことが気に入った一つだという。

テーブル部分を短くしたショート灰皿を採用してブース内の空間を広く使えるようにし、灰皿には約3500本の吸い殻が入るようになっている。タバコの煙や臭いは効率的にファンで吸引し、3層のフィルターできれいな空気に換えて排出している。しかも、ファンの音も静かで、実際に中でタバコを吸ってみたが、ほとんど音は気にならなかった。

価格は200万~230万円で、これまでに東京を中心に約40台を設置したそうだ。同社ではこれから2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、はとバス利用者が増えると見ており、その利用者が使いそうな宿泊施設や飲食店などを中心にこの喫煙ブースを売り込んでいくのはもちろんのこと、オフィスビルにも導入を積極的に働きかけていく方針だ。

《山田清志》

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