日産・三菱コラボの新型軽自動車、3月14日に岡山水島でオフライン式[新聞ウォッチ]

三菱eKカスタム現行
三菱eKカスタム現行全 5 枚

気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析する新聞ウォッチ。

クルマの専門誌などにはよくあることだが、全国紙が新型車のモデル公開や生産を開始する日付を事前に報じるのは珍しい。日産自動車と三菱自動車が共同開発した新型の軽自動車の生産を3月14日から始めると、きょうの読売が報じている。

日産と三菱自動車が発表したもので、この日に新車体も公開するというものだが、読売の記事のポイントは「日産前会長のカルロス・ゴーン被告が11月に逮捕されて以降、両社の新型車発表は初めて」だからだろう。

読売の記事では触れていないが、新型軽自動車のオフライン式は三菱自動車の国内最大の生産拠点である水島製作所(岡山県倉敷市)で開催。式典には日産の西川廣人社長と三菱自の益子修会長兼CEOの両トップも出席する予定という。

振り返れば、日産と三菱自のコラボによる第一弾の軽自動車(日産『デイズ』、三菱自『eKワゴン』)のオフライン式は、資本提携前の2013年5月、同じく水島製作所の工場内で行われた。当時、セレモニーには日産が志賀俊之COO(現取締役)、三菱自は社長の肩書だった益子氏が出席、それに共同開発会社のNMKVの幹部と岡山県知事らの来賓や従業員など約400人が参加して盛大に開かれた。

あれから6年近くが過ぎて、両社の資本提携を仕掛けた張本人のゴーン前会長は塀の中での勾留が続いている。折しも11月19日に逮捕・勾留されてから、きょう(2月26日)で100日。

毎日と日経が関連記事を取り上げているが、このうち、毎日は、東京地検特捜部は、前会長の指示でオマーンの販売代理店に約35億円が送金された経緯などについて捜査中などと伝えている。

100日といえば、仏事では「百か日法要」がある。「死後最大の供養」と言われ、遺族にとっては、遺品の整理や遺産相続など葬儀後の手続を済ませて故人に安心してもらうのと同時に、心の区切りとしても執り行われる。

日産もゴーン前会長勾留100日を区切りに、新車の情報などを公開することで“再起動”する意気込みを示したようにも見受けられる。

日産自動車、三菱自動車とNMKV、協業による新型軽自動車のオフライン式(2013年)日産自動車、三菱自動車とNMKV、協業による新型軽自動車のオフライン式(2013年)
2019年2月26日付

●日産の新型軽来月14日公開、ゴーン被告逮捕以来初(読売・11面)

●丸の内へ車通勤相乗り配車実験、ソフトバンク、トヨタ(読売・11面)

●米、関税引き上げ延期,通商協議、中国も進展歓迎(毎日・1面)

●レクサス世界1000万台、発売30年、国内前年比21%増(毎日・7面)

●オーマン送金深まる疑惑、ゴーン前会長勾留100日(毎日・27面)

●京急燃料電池バス公開、民間初、来月に運行開始(産経・10面)

●直球緩球、ブリヂストン津谷正明会長、タイヤ技術開発力を強化(産経・11面)

●五輪期間中の港湾エリア、首都高終日混雑の恐れ、都など説明会、大会車両移動で(東京・7面)

●ゴーン退場100日、ルノーの影に疑心暗鬼(日経・2面)

●自販連会長、新車販売「530万台」(日経・15面)

●電動自転車高齢者ご用心、事故回避、操作に遅れも(日経・39面)

《福田俊之》

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