トレーラーハウスの「商店街」、二次交通問題や宿不足を…地方創生EXPO 2019

地方創生エキスポで、トレーラーハウスでインフラを補完する提案が示されている。
地方創生エキスポで、トレーラーハウスでインフラを補完する提案が示されている。全 8 枚
幕張メッセ(千葉市)で1日まで開催中の地方創生EXPO 2019。ここでトレーラーハウスデベロップメントと一般社団法人日本カートラベル推進協議会が共同で、トレーラーハウスを活用した商店街を提案している。

訪日外国人が年間3000万人に達し、日本も観光立国としての模索が近年活発だ。そんな中で、都会ばかりに観光資源を集中させるのではなく、地方に出かけ日本を元気にという機運が高まっている。ラグビーワールドカップやオリンピックなどは、こうした施策をステップアップさせる好機だ。

2020年には4000万人の外国人が日本を訪れると見込まれている一方、課題も少なくない。2019年のラグビーワールドカップで言えば、釜石、熊谷、豊田、大分、熊本など開催地では、すでに宿不足の問題が顕在化している。

宿不足や二次交通の問題の問題に対して、地方創生EXPO 2019で、トレーラーハウスデベロップメントと日本カートラベル推進協会がタッグを組んで、一つの打開策を提起している。

トレーラハウスを活用し「商店街」をつくろうというのがトレーラーハウスデベロップメントの企画だ。トレーラハウスの両脇にある建物もデッキも、すべてナンバーのついた車輌。配置、レイアウトの自由度が大きく、商店街などの機能を持たせることができる。大型イベントなどはもとより、災害時にも力を発揮する。

同じブースの日本カートラベル推進協会では「カートラベルにやさしいまち宣言」の推奨を各自治体に提唱する。二次交通のない、宿が不足している市区町村にクルマでの旅を楽しむユーザーを送り込もうとしているのだ。宿は少ないが、クルマでこそ来てほしいと手をあげる自治体が最近増え始めているという。協会の、会場での来場者に対する働きかけも精力的だ。

トレーラーハウスの活用も、カートラベルの推進も、簡単に増備できないインフラを補完する提案だ。「都心と地方をつなげるのは、電車や飛行機よりも、クルマの方が便が良い。クルマの良さを見つめなおす機会になれば」と日本カートラベル推進協会では話す。

《中込健太郎》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「本当に世に出るとは」車重わずか1トンで800馬力V12、「超アナログ」スーパーカー…新型車記事ランキング 8月
  2. 24年ぶり復活、新型ホンダ『プレリュード』ついに発売…価格は617万9800円
  3. さらなる人馬一体へ!NDロードスター用「リビルトエンジン」発売、価格は65万7800円
  4. ホンダ『S2000』も復活!? 新型『プレリュード』にチラつくロードスターの噂
  5. ホンダ『オデッセイ』専用コンソールボックス「オデュッセイヤ」発売、高級感と機能性のプレミアム仕様
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る