ベントレー コンチネンタルGT に100周年記念車、1930年のルマン参戦マシンに触発…ジュネーブモーターショー2019

世界限定100台をハンドメイドで。コレクターズカーに

フロントグリルに「9」の文字を大胆に表現

1930年にルマンを走ったマシンの木片を組み込む

ベントレー・コンチネンタル GT ナンバー9 エディション(ジュネーブモーターショー2019)
ベントレー・コンチネンタル GT ナンバー9 エディション(ジュネーブモーターショー2019)全 9 枚

ベントレーは3月4日(日本時間3月5日)、スイスで開催したジュネーブモーターショー2019のプレビューイベントにおいて、『コンチネンタルGTナンバー9エディション』(Bentley Continental GT Number 9 Edition)を初公開した。

画像:ベントレー・コンチネンタル GT ナンバー9 エディション

ベントレーは1919年、ウォルター・オーウェン(W. O.)ベントレー氏によって英国で設立され、1921年9月には最初の生産車を顧客に納車した。この車はベントレーの代名詞ともいえる特大のラジエーターケーシングを備え、「フライングB」のバッジが装着されていた。

世界限定100台をハンドメイドで。コレクターズカーに

ベントレーがジュネーブモーターショー2019のプレビューイベントで初公開したコンチネンタルGTナンバー9エディションは、ブランドの100周年記念モデルだ。2019年7月10日に迎えるベントレーの100周年を祝うモデルになる。コンチネンタルGTナンバー9エディションは、新型『コンチネンタルGT』をベースに、Mullinerがハンドメイドで世界限定100台を生産するコレクターズカーになるという。ベントレー・コンチネンタル GT ナンバー9 エディションベントレー・コンチネンタル GT ナンバー9 エディション
コンチネンタルGTナンバー9エディションは、1920~1930年代にかけて、「ベントレーボーイズ」として活躍したヘンリー・ラルフ・スタンレー・ティム・バーキン卿へのオマージュが込められている。ベントレーの顧客であると同時に、投資家やレーシングドライバーとしての顔も持つバーキン卿は起業精神と野心に溢れた人物だった。バーキン卿が勝利を確信して製作したマシンが、『ブロワー』だ。

ブロワーはスーパーチャージャーを搭載。「No.9」(9号車)は1930年、バーキン卿がルマン24時間耐久レースに参戦したときのマシンだ。このスーパーチャージャーは、エンジニアのアムハースト・ヴィリヤース氏とバーキン卿が共同開発し、バーキン卿の依頼に応じて、数台か製作された。スーパーチャージャーは約110psの出力を175psへと増大させた。以来、圧倒的な存在感を放ったグリーンのマシンは、戦前のレーシングベントレーを代表する名車となった。

フロントグリルに「9」の文字を大胆に表現

外観は、フロントグリルにNo.9のバッジと、そのバッジにマッチした大胆なグラフィックを採用した。ボディカラーはビリジアングリーンとベルーガブラックの2色で、21インチの10本スポークホイールもボディカラーと同じ2色から選択できる。また、ブラックラインスペシフィケーションやカーボンボディキットも用意される。ベントレー・コンチネンタル GT ナンバー9 エディションベントレー・コンチネンタル GT ナンバー9 エディション
インテリアには、伝統的なレザーハイドとして、カンブリアグリーンとベルーガの2種類を採用し、シートやインナードアパネルなどの光沢を引き上げた。ヘッドレストとドアパネルには、1930年式ブロワーのドアパッドのデザインに倣い、「B」の文字がデボス加工される。

センターコンソールには、ダッシュボードに「エンジンスピン」と呼ばれる模様があしらわれた。この模様は、「ターンドアルミニウム」と呼ばれ、光の反射を抑える効果があることから、1920~1930年代にかけてレーシングマシンや航空機によく用いられていたという。ベントレー・コンチネンタル GT ナンバー9 エディションベントレー・コンチネンタル GT ナンバー9 エディション
英国イエーガー製のメーターを装備。このメーターは往年のNo.9ブロワーのメーターからインスピレーションを得て、Mullinerとイエーガー社が共同開発した。当時レーシングカーに採用されていたメーターと同じ伝統的な製造方法が採用されている。

1930年にルマンを走ったマシンの木片を組み込む

転換式インパネの「ローテーションディスプレイ」には、ブロワーから受け継いだ大切なあるものを実際に組み込んだ。それは、1930年にバーキン卿がルマンで駆ったNo.9をレストアする際、運転席から回収された木片だ。樹脂で覆われた木片はローテーションディスプレイ中央にライトで浮かび上がるように配置された。

この他、No.9ブロワーのオルガンストップをイメージした18Kゴールドコーティングのオルガンストップ、「1 of 100」と記されたトレッドプレートも装備されている。ベントレー・コンチネンタル GT ナンバー9 エディションベントレー・コンチネンタル GT ナンバー9 エディション

《森脇稔》

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