SDLアプリコンテストでグランプリに輝いた作品は?…ライダーの夢を叶える

SDLアプリコンテストの受賞者と審査委員ら
SDLアプリコンテストの受賞者と審査委員ら全 3 枚

クルマとスマホがつながるSDLアプリコンテストの結果が3月8日、東京・南青山のナビタイムジャパン本社で発表された。1次審査を通過した10作品からグランプリ1作品、特別賞5作品が選ばれ、併せて表彰式が行われた。

【画像全3枚】

SDLとは、クルマやバイクとスマホを連携させるオープンソースの国際標準規格で、これに対応していれば、クルマやバイクの運転中でもスマホのアプリを安全に使えるというもの。現在、世界中の自動車メーカーが導入を進めようとしている。

というのも、スマホが生活の中でつながるということが当たり前になっている状況で、クルマの中だけがつながっていないのは非常に不便だからだ。しかも、禁止されているのにもかかわらず、運転中にスマホを操作する人が後を絶たない。自動車会社としても、使うことを前提にして、いかに安全に、快適に使ってもらうかを考えなければいけない時期に来ているわけだ。

今回のSDLアプリコンテストもそんな思いから生まれ、国内の自動車メーカー10社が開催に協力している。なかには作品を応募している企業もある。

さて、コンテストの結果だが、グランプリに輝いた作品はインスタライドの「Instaride」。これは、バイクに乗っていると自分で自分の写真を撮ることが難しいという思いから生まれたもので、他の人に写真を撮ってもらえるというサービスだ。撮影者には、地図にライダーの位置が示され、ライダーはエンジンを止めると自分の写真をメールで受信できるというものだ。

司会者から講評を求められたスズキ関係者も感激しており、「うちにはライダーがたくさんいて、自分の走っている姿を撮られたいという思いが強いと聞いている。ライダーの夢を叶えてくれるソリューションが出てきたことは嬉しかった」と話していた。

特別賞の5作品にはピザヤンズHの「青だよアプリ」、田中雅也氏の「こどもカメラ」、ソンポデジタルラボの「SOMPO-SDL」、函館高専プロコン研究会の「ツンデレの女の子はお嫌いですか?」、猪俣充央氏の「車載補聴アプリ ピーポ」が選ばれた。

なかでも審査員らにウケたのが「ツンデレの女の子はお嫌いですか?」だ。名前もさることながら、そのアプリも面白いということだった。走行距離に応じてツンデレの女の子が徐々にデレデレしていくアプリで、クルマ離れの若者に運転したいと思わせるものだ。しかも、話しかけてきてくれるので居眠り運転防止にも役立つとのこと。

そのほかの受賞作品は、「青だよアプリ」が信号待ちで停車しているときにスマホで信号を監視、信号が青になったら「信号が青になりました」と音声で教えてくれる。「こどもカメラ」はスマホで撮影した映像を車載機器に表示させることで、いつでも前を見ながら後部座席のこどもを確認することができるというもの。「SOMPO-SDL」は交通事故に巻き込まれてしまった際にコールセンター等に自動連絡し、速度、ハンドル高くなどの車両情報から事故後の車両挙動をアニメーションで再現するというもの。「車載補聴アプリ ピーポ」はAIでサイレン音を自動検出し、車載器の画面で難聴者や運転手、同乗者に視覚的に救急車が来たことを伝える。

「すごくいい作品が多くて驚きました。こんなにアイデアがいっぱいあるのかというのが率直な感想です。グランプリに輝いたインスタライドは、インスタ映えしたいけれども自分しかいないときのニーズもあるし、ライダーを撮ってくれる町みたいな街おこしにまで話が広がっているところに面白さを感じた」と審査委員長の暦本純一氏 (東京大学情報学環教授)は話していた。

《山田清志》

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