サブマリンみたいだ…ニュル24時間 スバル WRX STI 2019年モデル

STIのNBR24参戦車両のシェイクダウンで、ヴァン・ダム選手とシュリック選手が新型車の感触をためす
STIのNBR24参戦車両のシェイクダウンで、ヴァン・ダム選手とシュリック選手が新型車の感触をためす全 20 枚

10日、富士スピードウェイで行われたNBR24参戦車両(WRX STI)2019年モデルのシェイクダウンでは、ことしのニュルブルクリンク24時間レースにスバルのドライバー4名も揃っていた。今年のドライバーは、カルロ・ヴァン・ダム選手、ティム・シュリック選手、井口卓人選手、山内英輝選手だ。

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2019年モデルは、昨年の課題を洗い出し、コーナリングでのアンダーステアの解消、立ち上がり加速の改善、ECUの統合化と防水対策などを施している。トップスピード改善、アンダーステアの解消、立ち上がり加速の改善は、サスペンションジオメトリ、タイヤ・ホイール剛性の最適化、ギア比のローギア化などを複合的な改善の相乗効果を狙っている。

ECUにつては、昨年の雨でのエンジンストップを供給に、完全防水処理を施すとともに、演算プロセッサの速度向上(8倍)、エンジン、センターデフ、サスペンションのECUの統合化を図っている。

ECUの防水処理については、ヴァン・ダム選手が「潜水艦のように水の中でも走れる」というくらい、完全防水になっている。ECUユニットに水を直接かけても、水没させてもエンジンは止まらないで機能する。シェイクダウンの会場では、実際にECUに水をかけている動画が紹介されたくらいだ。

STIのNBR24参戦車両のシェイクダウンで、ヴァン・ダム選手とシュリック選手が新型車の感触をためすSTIのNBR24参戦車両のシェイクダウンで、ヴァン・ダム選手とシュリック選手が新型車の感触をためす辰巳監督によれば、2019年モデルは、前年モデルと比べても富士のラップタイムがよくなっている。10ラップ平均でも0.7秒と1秒近く速くなっているそうで、「新しいNBR24は期待がもてる」と評した。

カルロ・ヴァン・ダム選手とティム・シュリック選手はどうだろうか。2選手は、この日が2019年モデルの初めてのドライブとなるそうだ。走行前、ヴァン・ダム選手は、「まだ運転してないが、サスペンションの改善、シフトフィーリングの向上、信頼性の向上に期待している。テストではタイムアップしているとのことで、楽しみ」と語る。ティム・シュリック選手は「フロントアクスルのジオメトリの変更と、ECUの統合化はメリットがあると思う。とのことだ。

このあと、二人は暖気の済んだ新型NBR24で富士スピードウェイのコースでシェイクダウンに臨んだ。オンボードカメラの映像では、ヴァン・ダム選手は、1周目からかなり攻めていた。タイヤの皮むきをかねてだろうか、1コーナーやヘアピンの立ち上がりはアウト側いっぱいまで使って、新車の感触を確かめていた。

交代したシュリック選手は、若干抑え気味に慎重にコースを攻めているようだった。エンジンもタイヤも温まってきたためか、安定した周回をみせた。走行後の感想をシュリック選手に聞いたところ、

「アクセルフィーリングがいいね。コーナリングも非常にニュートラルだった。とてもいい状態だと思う。あと、スバルは雨や悪天候に強いから、防水ECUも期待できると思う。当日雨が降ると強いと思うよ」(ティム・シュリック選手)

とのことだ。

細かい調整やセッティングは6月の実戦までこれからも続く。冒頭、平川社長は「今年のオートサロンでは、ファンのみなさんと密…

《中尾真二》

テクノロジージャーナリスト・ライター  中尾真二

アスキー(現KADOKAWA)、オライリー・ジャパンの技術書籍の企画・編集を経て独立。現在はWebメディアを中心に取材・執筆活動を展開。インターネットは、商用解放される前の学術ネットワークの時代から利用し、ネットワーク、プログラミング、セキュリティについては企業研修講師もこなす。エレクトロニクス、コンピュータのバックグラウンドを活かし、自動車業界についてもテクノロジーを中心に取材活動を行う。

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