ハーレーの電動バイク「LiveWire」、充電方法・航続距離はどうなる…ジュネーブモーターショー2019

ハーレーの電動バイク「LiveWire」がジュネーブでお目見え

DC急速充電器を使用する

充電できるディーラーを世界250か所以上に

ハーレーダビッドソンの電動バイク「LiveWire」
ハーレーダビッドソンの電動バイク「LiveWire」全 9 枚

ハーレーの電動バイク「LiveWire」がジュネーブでお目見え

ハーレーダビッドソンは、スイス・ジュネーブで開催された「ジュネーブモーターショー2019」に、今年夏に北米および欧州で発売を予定している電動バイク『LiveWire(ライブ・ワイヤー)』を展示。パフォーマンスやバッテリーに関する情報をアップデートした。

【画像全9枚】

要約すると以下の通り。

・0→60マイル/h(約96km/h)の加速に要する時間は3秒以内。60マイル/h→80マイル/h(約128km/h)の加速に要する時間は1.9秒以内

・一充電での航続距離は、市街地では約140マイル(約225km)、またはストップ&ゴーの走行と高速道路での走行を合わせたテストモード(MIC City and MIC Combined <70mph> tests)では約88マイル(約140km)

・DC急速充電器を使った充電に要する時間は、0→80%が40分以内、0→100%が60分以内

DC急速充電器を使用する

ハーレーダビッドソンの電動バイク「LiveWire」ハーレーダビッドソンの電動バイク「LiveWire」
ハーレーダビッドソン(以下HD)は、2018年11月にイタリア・ミラノで開催された世界最大のモーターサイクルショーEICMA(エイクマ)でLiveWireの市販バージョンを発表。今年1月にアメリカ・ラスベガスで開催された電子機器の見本市CES 2019では車両展示とともに、充電方式や航続距離、パフォーマンスについての追加情報を発表した。それらの発表に次いで、自動車を中心とした欧州のモーターショーでの車両展示とさらなる追加情報の提示は、4月に予定しているLiveWireの欧州での予約開始を強く意識してのことだ。

CESでの追加情報でHDは、LiveWireはレベル1とDCレベル3の充電方式を採用すると発表していた。レベル1の充電方法とは、一般家庭に導入されているコンセントを利用した充電だ。そしてDCレベル3の充電方法とは、電気自動車にも導入されている、いわゆるDC急速充電器の使用を前提としている。

このDC急速充電器は、いま覇権争いの真っ只中にある。日本の自動車メーカーを中心に中国企業を取り込み、そして一部の欧州および米国車も採用する「CHAdeMO(チャデモ)」と、北米や欧州で普及を図る「CCSコンボ」規格がその中心。高級電気自動車ブランドのテスラは独自の充電システム「スーパーチャージャー」を導入しているが、専用アダブターを使用すればチャデモが利用可能だ。

充電できるディーラーを世界250か所以上に

ハーレーダビッドソンの電動バイク「LiveWire」ハーレーダビッドソンの電動バイク「LiveWire」
HDによると、北米および欧州で発売するLiveWireはCCSコンボを採用しているという。じつは、DC急速充電器が使用できる電動バイクは非常に少ない。他ブランドの多くは、レベル1もしくはレベル2の充電方法を採用している。レベル3にくらべ低電圧であることから電圧のコントロールが容易でバッテリーに対するダメージも小さい。しかし低電圧であるが故に、充電に時間が掛かる。HDもレベル1でLiveWireを充電した場合は一晩かかるとアナウンスしている。

しかしDC急速充電器でLiveWireを充電した場合は、先に記したとおりだ。ただし一充電で300km程度を走る、日産『リーフ』などの電気自動車の多くが、DC急速充電器を使用すれば40分ほどで満充電になることを考えると、LiveWireの充電スピードは十分に速い、とは言えない。もちろんこれは改良による時間短縮が期待できる。

またHDは、DC急速充電器を完備したLiveWireスペシャル・ディーラーを世界中に250以上作ると発表している。それを受けた米国のあるメディアは、それが世界中の全二輪車メーカーが頭を悩ませている、ディーラーへの送客メソッドとして機能するだろうという見解を示した。テスラは、すでにそれが機能している、と。そうなるとHDのディーラーは、LiveWireの製品性に照らし合わせた新しい体験を、LiveWireオーナーに用意しなければならないだろう。

それがどういうものになるか大いに期待するとともに、DC急速充電器を使用可能にしたLiveWireが今後どのように発展していくか大いに楽しみである。

《河野正士》

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