電動ハイパーSUV『カンガルー』、ジウジアーロGFGスタイル…ジュネーブモーターショー2019

車高は3段階で切り替え可能。オフロードモードでは260mmに

0~100km/h加速は3.5秒、最高速は250km/hでリミッター作動

リアバンパーグリルのプリズムが後退時には黄色く発光

GFG スタイル・カンガルー(ジュネーブモーターショー2019)
GFG スタイル・カンガルー(ジュネーブモーターショー2019)全 26 枚

ジョルジェット・ジウジアーロ氏が率いるGFGスタイルは、ジュネーブモーターショー2019において、電動ハイパーSUVコンセプト、『カンガルー』(GFG Style Kangaroo)を初公開した。

ジョルジェット・ジウジアーロ氏は1955年、自動車デザイナーとしてのキャリアをスタート。以来、初代フォルクスワーゲン『ゴルフ』をはじめ、多くの傑作を生み出してきた。1968年に自身のデザイン会社、イタルデザインを立ち上げ。同社はイタルデザイン・ジウジアーロとなり、現在はフォルクスワーゲングループ傘下にある。

ジウジアーロ氏2015年は、イタルデザイン・ジウジアーロの名誉会長を辞し、GFGスタイルを設立した。そのGFGスタイルがジュネーブモーターショー2019でワールドプレミアしたのが、電動ハイパーSUVコンセプトのカンガルーだ。

車高は3段階で切り替え可能。オフロードモードでは260mmに

カンガルーには、CHオートと共同開発した電動車向けプラットフォームを採用。アルミ製スペースフレームに、カーボンファイバー製ボディを組み合わせた。フェンダーは、ポリカーボネート製、ウインドスクリーンはグラスファイバー製として、軽量化を追求する。

GFG スタイル・カンガルー(ジュネーブモーターショー2019)GFG スタイル・カンガルー(ジュネーブモーターショー2019)カンガルーのボディサイズは全長4600mm、全幅2000mm、全高1290mm、ホイールベース2760mm。最低地上高は3段階で切り替えが可能で、レースモードでは140mm、ロードモードでは190mm、オフロードモードでは260mmとなる。オフロードモードの場合、ランプブレークオーバーアングルは26度を確保している。タイヤはピレリ製の「スコーピオン」で、サイズは285/45R22を装着する。

0~100km/h加速は3.5秒、最高速は250km/hでリミッター作動

電動パワートレインのモーターは2個搭載され、トータルで最大出力490hp、最大トルク69.3kgmを引き出す。駆動方式は4WDとなり、4輪ステアリングも装備する。カンガルーの動力性能は、0~100km/h加速加速を3.5秒で駆け抜け、最高速は250km/h(リミッター作動)に到達する。

バッテリーは、蓄電容量が90kWhと大容量。この効果もあり、1回の充電での航続は、450km以上の性能を持つ。充電ソケットは、通常充電と急速充電の2種類が装備されている。

リアバンパーグリルのプリズムが後退時には黄色く発光

エクステリアは、エアロダイナミクス性能を追求したデザインが特徴だ。フロントにはスリムなヘッドライトが装備される。アクティブエアロシステムも採用された。リアは、テールランプがヘッドライト同様、スリムなデザインに。リアバンパーのグリルには、小型のプリズムが組み込まれおり、後退時には黄色く発光する。ドアは上方に開く設計で、ガラス部分はガルウイング方式で開く。

GFG スタイル・カンガルー(ジュネーブモーターショー2019)GFG スタイル・カンガルー(ジュネーブモーターショー2019)インテリアは2シーターだ。GFGスタイルはイタリアのブランド、「ポルトローナ・フラウ」と協力。カーボンレザーで仕上げられた。シートの構造は、カーボンファイバーとして軽量化に配慮する。ダッシュボードには、3つのディスプレイが備わるデジタルコクピットになる。ミラーレス車のため、カメラが捉えた映像を、ディスプレイに表示する。

ルーフに装備されているカメラは、自動運転のための装備となる。複数のセンサーとともに、自動運転を可能にしている。

《森脇稔》

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