【SUPER GT 富士テスト】2日目はレクサス勢のWAKO'S 4CR LC500が“2回連続”でトップに…GT300クラス首位はRUNUP RIVAUX GT-R

富士テスト2日目、GT500クラスのトップタイムを午前午後ともマークした#6 LC500。
富士テスト2日目、GT500クラスのトップタイムを午前午後ともマークした#6 LC500。全 16 枚

3月31日、富士スピードウェイでのSUPER GT公式テストが2日目を迎え、GT500クラスではWAKO'S 4CR LC500が午前と午後の2セッション連続でトップタイムを記録。岡山テストに続き、2日目に関しても2回連続の1番時計となった。GT300クラスはRUNUP RIVAUX GT-Rがトップ。

開幕前最後の公式合同テスト日、天候は午前が曇り時々晴れで、午後は概ね晴れ。朝の段階では前夜の雨による影響がコース上にわずかに残っていたが、大きなくくりでの路面コンディションとしてはほぼ全日ドライといえる状況だった。走行セッションは2回で、午前が2時間15分、午後は2時間10分の枠で実施されている(午前は途中に15分間想定のセーフティカー導入シミュレーションがあり、最後は赤旗中断で終了に。午後は開始前の時点で当初予定より10分拡大)。

初日同様にGT500クラス15台、GT300クラス29台が出走した。そのなかでGT500クラスでは午前、午後ともにレクサスの#6 WAKO'S 4CR LC500(大嶋和也&山下健太/タイヤはブリヂストン=BS)がトップタイムをマーク。午前は大嶋が50周を走ってベスト1分28秒522、午後は山下が受け持って67周し、ベスト1分28秒786。#6 LC500は富士テスト2日目を2セッション連続で制した。

ちなみに#6 LC500は前回の岡山テストでも2日目の総合トップタイムを記録しており、テスト2日目という意味でも“2回連続”の1番時計。どちらのドライバーが乗っても、コースが違っても速さを示し、仕上がりの良さを感じさせている。主戦の大嶋も「クルマは非常にいい状態で(ドライバーは)ふたりとも満足しています。ロングランもしっかりやれていますし、開幕に向けていい準備ができていると思います。岡山でも富士でも速いですしね」と好感触ぶりを語る。

富士テスト2日目、GT500クラスのトップタイムを午前午後ともマークした#6 LC500。富士テスト2日目、GT500クラスのトップタイムを午前午後ともマークした#6 LC500。

#6 LC500を走らせるチームルマンと大嶋は、2016、17年と最終戦までタイトルを争う活躍を演じたが、それをつかむことはできなかった(昨季は王座争いへの本格参入かなわず)。今季こそ、新加入の山下とともに「優勝、チャンピオンを目標に頑張ります」、そう語る大嶋からはテストでの充実感が伝わってくる。絶好調でシーズンインする#6 LC500、レース本番での戦いぶりが楽しみである。

2日目のGT500クラス総合2番手タイムは、初日首位だった#12 カルソニック IMPUL GT-R(佐々木大樹&J. ロシター/BS)。こちらは2日目の午前、午後とも2番手タイムだった。これで岡山、富士ともに初日は#12 GT-Rが、2日目は#6 LC500がそれぞれトップという形勢で今季開幕前の公式合同テストは終了。この好調両車がシーズンでも好発進を決められるかどうか、まずは序盤の注目ポイントとなる。

GT300クラスの2日目最速は#360 GT-R。GT300クラスの2日目最速は#360 GT-R。

富士テスト2日目のGT500クラス3番手タイムは#37 KeePer TOM'S LC500(平川亮&N.キャシディ/BS)。4番手には#23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生&R. クインタレッリ/ミシュラン=MI)が続き、ここまではレクサス、日産、レクサス、日産の順。ホンダ勢トップは全体5番手の#64 Modulo Epson NSX-GT(N.カーティケヤン&牧野任祐/ダンロップ=DL)だった。

いろいろな状況が絡むなかではあるが、ホンダ勢の存在感がやや控えめに思えた富士テスト。しかしながら昨季王者、#1 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴&J. バトン/BS)のジェンソン・バトンは「確かに#6と#12は速い」と認めた上で、こう語る。

2日目のGT500クラス2番手タイム、#12 GT-R。2日目のGT500クラス2番手タイム、#12 GT-R。

「もちろん1周の速さは重要だが、ロングランでの速さはもっと重要だ。特に富士ではレース距離が(春の第2戦も夏の第5戦も)通常より長いからね。僕たち(#1 NSX)もロングランにはいい感触を得ているし、ロングランでは多くのマシンが僅差のように思う」。連覇を目指す元F1王者バトンがどんな戦いを見せるかも、今季GT500クラスの注目点だ。

GT300クラスでは午後に1分36秒530を記録した#360 RUNUP RIVAUX GT-R(青木孝行&田中篤&柴田優作/ヨコハマ=YH)が2日目の総合トップタイム。2番手には午前セッションでトップタイ(1分36秒760)だった2台、#34 Modulo KENWOOD NSX GT3(道上龍&大津弘樹/YH)と#5 ADVICS マッハ車検 MC86(坂口夏月&平木湧也/YH)が並び、4番手が1分36秒814の#56 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R(平峰一貴&S.フェネストラズ/YH)。全体としては、GT3仕様GT-Rが富士に合っている、そんな印象を抱かせるタイム動向だった。

2日目のGT500クラス3番手タイム、#37 LC500。2日目のGT500クラス3番手タイム、#37 LC500。

そして2週後、いよいよ2019年のSUPER GTは開幕戦を迎える。舞台は岡山国際サーキット、4月13~14日の開催だ。これが平成最後のSUPER GT実戦となり、富士スピードウェイでは続く第2戦(5月3~4日)を新元号でのSUPER GT初戦として開催することになる。

《遠藤俊幸》

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