『サウンド調整術入門』クロスオーバーを調整してドアスピーカーの音をスッキリ…具体的方法

「クロスオーバー」機能を活用すると、ドアスピーカーの音をスッキリさせることが可能となる。
「クロスオーバー」機能を活用すると、ドアスピーカーの音をスッキリさせることが可能となる。全 1 枚

カーオーディオの“聴こえ方”を整えることが可能となる『サウンド調整術』について、そのあらましややり方を解説しようと試みている当コーナー。今回は前回に引き続いて、「クロスオーバー」機能を用いた「ドアスピーカーの音をスッキリさせる」方法を論述していく。

当回では具体的な調整方法を紹介する。早速本題に入ろう。まずは、「サブウーファー出力」が備えられているAV一体型ナビの、フロントスピーカーとサブウーファー間の「クロスオーバー」設定を行う画面を立ち上げる。

そして最初にフロントスピーカー側の「カットオフ周波数」を入力する。まずは「80Hz」あたりに設定してみよう。ところで、「カットオフ周波数」を「80Hz」としたとしても、そこから下の周波数の音がばっさりと切り落とされるわけではない。「クロスオーバー」とは「カットオフ周波数」より下の音をゆっくりと減衰させていく調整項目である。まずはそのことを頭に入れておいていただきたい。

続いては「スロープ」を設定する。この「スロープ」こそがまさしく、減衰する“率”を決める項目である。例えば、「マイナス6dB/oct」と設定すると、1オクターブ下がる間に6dB減衰する、という設定となるわけだ。

その状態で、聴こえ方がどのように変わったのかを確認してみよう。ある程度ボリュームを上げて音楽を流し、ドア内部の鉄板のビビり音が減っているかどうかや低音のスッキリ感が上がっているかどうかを確認し、かつバスドラムとかベースの低い音がどの程度聴こえているかもチェックしてみる。

このときにもしも、「ビビり音はかなり取れたけれど、低音楽器の音の減り方が多過ぎた」と感じたならば、次には「カットオフ周波数」の数値を下げてみる。

そうした結果、今度はビビり音が増えてしまったと感じたら、「スロープ」をより急峻な数値に変更してみる。

このようにして、「カットオフ周波数」と「スロープ」をいろいろと変更しながら、ビビり音が減りサウンドがスッキリする程度と、低音のパンチ力が下がってしまう度合いとを天秤にかけて、もっとも良いバランスとなるポイントを探っていこう。多少低音が不足しても、ビビったり濁った音が耳につくよりはマシのはずだ。できるだけ低音の不足感が少なくてすみ、しかしビビリ音が減り濁った低音も少なくなるポイントを、数値をいろいろと変えながら探し出そう。

今回は以上とさせていただく。次回以降も「クロスオーバー」調整のやり方解説を続行する。お楽しみに。

『サウンド調整術』入門! 第3章「クロスオーバー」の調整方法 その2 ドアスピーカーの音をスッキリさせる具体的方法

《太田祥三》

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