スズキの完成検査における不適切な取扱い、国交省に報告後も続いていた

スズキ本社工場
スズキ本社工場全 2 枚

スズキは12日、完成検査における不適切な取扱いに関する報告書および再発防止策について、国土交通省に提出した。2018年9月に国交省へ報告した後も、不適切行為が続けられていたことがわかった。

スズキは2018年9月26日、燃費・排出ガスの抜取検査に関し、(1)トレースエラーにより無効とすべき試験結果を有効なものとして処理していたこと、(2)測定値の書換えがあったことについて、国交省に報告した。

これに対し国交省から、燃費・排出ガスの抜取検査に関し徹底調査をするとともに、他に完成検査について不適切な事案が無いかどうかについても徹底調査し、再発防止策を報告するよう指示された。

さらにこれを受けスズキでは、外部専門家として長島・大野・常松法律事務所に調査・検証を依頼し、その調査報告書を受領。12日に、自社報告書に外部調査報告書を添付して国土交通省に提出し、公表した。

四輪車の各検査項目などにおいて、一番新しい時期については2019年1月頃との供述が得られている。二輪車では、一番新しい時期については明確な供述は得られていないが、スズキでは2019年1月頃と判断している。2018年に国交省へ報告した後も、不正は続けられていたわけだ。

四輪車について、作業訓練中の検査補助者が単独で完成検査を行ったことや、完成検査での保安基準への適合性の確認が適切に行われていなかったおそれがあることなどを踏まえ、該当する車両で初回車検を受けていないものについて、リコールによる市場措置の実施を予定している。

二輪車については、保安基準への適合性の確認に関する問題はなかったが、ユーザーの不安を解消する観点から、愛車無料点検の実施を予定している。

《高木啓》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. BEVを2年間所有した、“リアルな”ランニングコストを大公開
  2. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  3. メルセデスベンツの万能車『ウニモグ』がキャンピングカーに! 数日間の自給自足が可能
  4. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  5. 日産の新型セダン『N7』、発売50日で受注2万台を突破
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
ランキングをもっと見る