ルノーが初のAセグEV、電動SUV『シティK-ZE』発表…上海モーターショー2019

ルノー初のAセグメント市販EV。コンセプトカーのデザインを踏襲

1回の充電での航続は最大250km。急速充電ではバッテリーの8割を約50分で充電可能

ルノー日産三菱アライアンスのAセグSUVプラットフォームがベース

ルノー・シティ K-ZE(ジュネーブモーターショー2019)
ルノー・シティ K-ZE(ジュネーブモーターショー2019)全 18 枚
ルノーは、中国で開幕した上海モーターショー2019において、ルノー『シティK-ZE』(Renault City K-ZE)を初公開した。

ルノーは2018年秋、フランスで開催されたパリモーターショー2018において、EVコンセプトカーの『K-ZE』(Renault K-ZE)を発表した。同車は、AセグメントサイズのコンパクトSUVのEVを提案したコンセプトカー。上海モーターショー2019で初公開されたシティK-ZEは、コンセプトカーのK-ZEの市販バージョンだ。シティK-ZEは、ルノーの電動化戦略を加速させるモデル。ルノーは、シティK-ZEはルノーグループにとって6番目の電動モデルになる。

◆ルノー初のAセグメント市販EV。コンセプトカーのデザインを踏襲

シティK-ZEは、ルノーにとって、初のAセグメント市販EVとなる。そのデザインは、コンセプトカーのフォルムを踏襲しており、スマートなデザインが特長だ。フロントには、LEDデイタイムランニングライトを装着。ボディサイドでは、フェンダーやドアに力強いラインを配し、筋肉質なボリューム感も持たせた。

シティK-ZEは、最低地上高150mmを確保しており、古典的なSUVデザインを表現。2423mmのホイールベースにより、ゆとりある室内空間を実現する。トランク容量は300リットル。ルノーによると、セグメントをリードする広さという。

ルノー・シティ K-ZEインテリアは、コネクティビティを追求する。オンラインアクセスとリアルタイムモニタリングを採用した。シティK-ZEのユーザーは、オンラインエンターテインメント、4GのWi-Fi、スマート音声認識などの機能に簡単にアクセスできる。

また、シティK-ZEには、PM2.5センサーと空気制御システムを搭載する。これにより、キャビン内の空気をモニター。外気導入と内気循環の自動切り替えを可能にした。タイヤ空気圧モニターシステム(TPMS)や、リアカメラなどの安全機能も採用している。

◆1回の充電での航続は最大250km。急速充電ではバッテリーの8割を約50分で充電可能

シティK-ZEに関しては、モーターやバッテリーなど、EVパワートレインの詳細は公表されていない。ルノーによると、1回の充電で最大250km(NEDC計測モード)の航続を可能にするという。

ルノー・シティ K-ZEまた、シティK-ZEは、急速充電に対応する。バッテリーの8割の容量なら、およそ50分で充電できる。低速充電では、フル充電におよそ4時間を必要とする。

◆ルノー日産三菱アライアンスのAセグSUVプラットフォームがベース

ルノーグループは新中期戦略経営計画の「ドライブ・ザ・フューチャー」に沿って、中国で年間55万台の新車販売を目指している。ルノーはシティK-ZEを、中国のEV市場におけるルノーの歴史の新たな章を開くモデルに位置付ける。

ルノーグループは2022年までに、9車種の乗用車を中国で現地生産する計画だ。そのうち3車種は電動パワートレイン車になる。シティK-ZEは、ルノー日産三菱アライアンスと東風汽車の中国合弁で、EVの共同開発を行う「eGT」において、現地生産される予定。

eGTでは、中国のユーザーの嗜好に合わせて、インテリジェントなインターコネクティビティ(相互接続機能)を搭載する新型EVを開発する。シティK-ZEは、ルノー日産三菱アライアンスのAセグメントのSUVプラットフォームをベースに、アライアンスと東風汽車が共同開発。アライアンスのEV技術におけるグローバルリーダーシップとコスト効率の高い車両設計の経験、東風汽車の生産コスト上の競争力を活用している。

《森脇稔》

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