JR九州が日田彦山線の復旧にBRT化を提案…小川福岡県知事「住民から意見を聞く必要あり」

会議に出席した青柳俊彦JR九州社長(左)、小川洋福岡県知事(中)、広瀬勝貞大分県知事(右)。
会議に出席した青柳俊彦JR九州社長(左)、小川洋福岡県知事(中)、広瀬勝貞大分県知事(右)。全 1 枚

福岡県は、4月23日に開催された第4回「日田彦山線復旧会議」の内容を4月24日に明らかにした。

日田彦山線添田~夜明(よあけ)間の復旧に際しては、これまで3回開催されてきた会議の過程で、JR九州から沿線自治体に対して年間1億6000万円の運行経費の負担が求められていた。

これに対して福岡県の小川洋知事は、2月の会見でJR九州に対しその点の再考を強く求める考えを示し、2018年度中にも方向性を固めていく姿勢を明らかにしていた。

しかし、JR九州は依然として「再考は難しい」という立場を崩していないため、会議後の取材で小川知事は「極めて遺憾であります」と述べている。

また、今回の会議では、JR九州からバス高速輸送システム(BRT)か路線バスへの転換が提案されたというが、小川知事は「地域の活性化、あるいは観光の振興、それ自身が観光の資源になるかもしれないという観点から、住民の皆さまのご意見を聞いてみなければならないと思っています」と述べ、態度を保留した模様だ。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 内装はまるで「地中海のヨット」! VWが新型キャンピングカー『グランドカリフォルニア』発表へ
  2. 新世代MINI『クーパー』と『エースマン』に全身ブラックの「モノクローム」登場
  3. 航続262kmの新型電動バイクが約10万円から、ビンファストが2モデル発表
  4. トヨタ、愛知県豊田市に新車両工場を建設へ…2030年代初頭稼働めざす
  5. もしも「タイプ992」が初代911をオマージュした世界線だったら…? ウクライナのデザイナーが再解釈
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
ランキングをもっと見る