メルセデスベンツの「ベイビーG」GLB、今夏デビューが決定…上海モーターショー2019

オフロード性能を追求。新型Gクラスのコンパクト版といえる位置づけ

ロングホイールベース化によって3列シートを実現。シートは床下格納式

オフロード色の強いデザイン。パワートレインは2.0リットルターボ

メルセデスベンツ・コンセプト GLB(上海モーターショー2019)
メルセデスベンツ・コンセプト GLB(上海モーターショー2019)全 21 枚

メルセデスベンツは、上海モーターショー2019において、同ショーでワールドプレミアした『コンセプトGLB』(Mercedes-Benz Concept GLB)の市販モデル、『GLB』(Mercedes-Benz GLB)を今夏、初公開すると発表した。

オフロード性能を追求。新型Gクラスのコンパクト版といえる位置づけ

GLBはメルセデスベンツ『GLA』と『GLC』の間に位置する新たなコンパクトSUV。コンセプト GLBは、メルセデスベンツのSUVの頂点に位置し、優れたオフロード性能が支持されている新型『Gクラス』のコンパクト版といえる位置づけだ。直立したフロントセクションは、前後の短いオーバーハングと同じく、オフロード性能を追求した結果という。全体のデザインも、GLAと比較するとスクエアなフォルムだ。

コンセプトGLBのボディサイズは、全長4634mm、全幅1890mm、全高1900mm、ホイールベース2829mm。GLA(全長4430mm、全幅1805mm、全高1505mm)に対して、コンセプトGLBはおよそ200mm長く、85mmワイドで、およそ400mm背が高い。『Aクラス』、『Bクラス』、『CLA』、GLAのメルセデスベンツのコンパクトカーシリーズにおいて、背の高さが際立つ。

メルセデスベンツ・コンセプト GLBメルセデスベンツ・コンセプト GLB駆動方式は4WDの「4MATIC」。「ダイナミックセレクト」スイッチを使って、4WDの特性が変えられる。通常の運転状況の「エコ/コンフォート」モードでは、前後駆動力は80対20で配分される。「スポーツ」モードでは70対30。「オフロード」モードでは、全輪駆動クラッチは車軸間の差動ロックとして機能し、前後駆動力配分はバランスの取れた50対50になる。

ロングホイールベース化によって3列シートを実現。シートは床下格納式

インテリアは、ロングホイールベースによって、広い室内空間を追求しており、最大7名が乗車できる。メルセデスベンツのコンパクトモデルで初めて、床下格納式サードシートを装備する。これは、荷室の積載量を増やすために採用されたもの。サードシートは独立した2座席となっており、メルセデスベンツによると、非常用シートではなく2名の乗員に快適な空間を提供するという。

セカンドシートは、背もたれが40対20対40の3分割で折りたたみでき、フラットなスペースが生まれる。2列目シートは、前に90mm、後ろに50mmの最大140mmスライドすることが可能だ。

シートやドアパネルは、ナッパレザーとヌバックレザーを使用し、ブラウンで仕上げられた。オレンジ色のステッチをアクセントにあしらう。ダッシュボードとセンターコンソールのウッドトリムには、クルミ材を用いた。ペダルは、ハニカムパターンで、高い光沢仕上げが特長になる。

メルセデスベンツ・コンセプト GLBメルセデスベンツ・コンセプト GLBドライバー正面のメーター部分からダッシュボード中央へとつながる大型モニターが特長のデジタルコクピットを採用。フィン型の空調ダクトは、メルセデスベンツの最近の市販モデルに共通するデザインだ。インフォテインメントシステムには、「MBUX」(メルセデスベンツ・ユーザーエクスペリエンス)を採用。「ハイ・メルセデス」と呼びかけると、音声アシスト機能が起動する。

オフロード色の強いデザイン。パワートレインは2.0リットルターボ

GLBコンセプトのデザインは、オフロード色の強いものだ。フロントには、マルチビームLEDヘッドランプを装備した。屋根には、ルーフボックスが組み込まれており、暗いオフロード走行でドライバーを支援するLEDスポットライトも装備された。オフロードタイヤに、バイカラーデザインの17インチホイールを組み合わせている。

コンセプトGLBのパワートレインは、「M260」型2.0リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンだ。最大出力は224hp、最大トルクは35.7kgmを引き出す。トランスミッションは、8速デュアルクラッチの「8G DCT」を組み合わせている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 最後のフォードエンジン搭載ケータハム、「セブン 310アンコール」発表
  3. 高機能ヘルメットスタンド、梅雨・湿気から解放する乾燥ファン搭載でMakuake登場
  4. 船上で水素を製造できる「エナジー・オブザーバー」が9年間の航海へ
  5. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る