【三菱 パジェロスポーツ 海外試乗】トライトンベースの「フレーム付き」だからこその信頼性…諸星陽一

三菱 パジェロスポーツ
三菱 パジェロスポーツ全 6 枚

3月下旬にタイのバンコク近郊で開催されたバンコクモーターショーの会場近に設営された特別コースにて、日本には未導入のSUV『パジェロスポーツ』に試乗できた。

パジェロスポーツはピックアップトラックの『トライトン』をベースとしたモデル。タイではこうしたピックアップトラックベースのフルキャビンのクルマをSUVという呼び方をしている。タイなど東南アジアでは、モノコックのSUVよりもフレーム付きのSUVのほうが好まれる。それは、今でも未舗装の悪路が多く、存在しているから。
三菱 パジェロスポーツ三菱 パジェロスポーツ
とくに郊外や山岳部ではそうした傾向が高く、クルマもヘビーデューティなものが好まれる。言ってみれば基本はピックアップトラックで、その上に存在するのがパジェロスポーツのようなSUVだ。

ピックアップトラックがもっともベーシックなモデルとして存在、その使い勝手をよくするために荷台部分にシェルや幌を装着。そしてその使い勝手や走破性はそのままに、居住性や快適性を向上したモデルがSUVというわけだ。
三菱 パジェロスポーツ三菱 パジェロスポーツ
試乗したパジェロスポーツは2.4リットルのディーゼルエンジンを搭載するモデルで、そのトルク感は十分。駆動方式はスーパーセレクト4WD。この4WDはデフォルトポジションがフルタイム4WDで、良好な燃費を確保しながらしっかりしたトルク伝達を示す。

試乗コースにはスラロームやダブルレーンチェンジが含まれていたが、それを上手にこなす。車高がある程度高いのでロールは大きいが、ロールそのものに不安感はない。大きくロールしてもクルマの動きはドライバーの手の内にある感覚だ。

少し乗り心地に荒さがあるが、ベースとなったトライトンがリヤサスまわりのチューニングを変更し、乗り心地などを向上しているので、このあたりもいずれ解決され、より磨きのかかったクルマとなることだろう。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★
オススメ度:日本未発売

諸星陽一|モータージャーナリスト
自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. アルファロメオの新型SUV『ジュニア』日本発売に、「420万円はリーズナブル」「マジで美しい」など反響続々
  2. トヨタ車体、『アルファード』『ヴェルファイア』をトヨタ自動車に生産移管、いなべ工場は商用車専用に
  3. クーペSUVに進化! アルファロメオ『ステルヴィオ』次期型を完全プレビュー
  4. 「まさにアメリカンスポーツの最高到達点」1000馬力越えの『コルベット』にSNSも注目!コスパ最強ハイパーカー誕生か
  5. 背もたれに貼り付いた子どもたちの頭髪に…学術集会で議論された「ジュニアシートの適正使用」【岩貞るみこの人道車医】
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  4. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る