BMW 8シリーズ 新型に最強『M8』、新Mモード採用へ…最新プロトタイプの画像

BMW M8 クーペ 新型の開発プロトタイプ
BMW M8 クーペ 新型の開発プロトタイプ全 13 枚

BMWは5月9日、開発中の新型『M8クーペ』(BMW M8 Coupe)の最新プロトタイプの画像を公開し、同車にドライバー好みのパワートレインやサスペンション、ブレーキ、ステアリングの設定が可能な新「Mモード」を採用すると発表した。

画像:BMW M8 クーペ 新型の開発プロトタイプ

新型M8クーペは、新型『8シリーズクーペ』がベースとなる。エアロダイナミクス性能やエンジンの冷却性能を引き上げる専用バンパーをはじめ、ベース車両の新型8シリーズクーペに対して、M流儀の変更が加えられる。

V8ガソリンツインターボエンジンは600馬力オーバー

パワートレインに関しては、BMW Mが開発を手がけたV型8気筒ガソリンツインターボエンジンを積む。現時点では排気量は公表されていないが、BMWによると最大出力は600hpを上回り、高回転志向のエンジンになるという。

シリンダーバンク上を横切るように配置された(クロスバンク)エグゾーストマニフォールドにより、排気ガス流のエネルギーが2つのターボチャージャーのタービンホイールに最適に伝えられる。冷却システムは、新型M8クーペで最適な効果を発揮するように設計されており、サーキット走行時の熱負荷に耐える。フラップ制御式のエグゾーストシステムの音響特性は、選択しているエンジン特性のモードによって変化する。トランスミッションは8速の「Mステップトロニック」で、ドライバーはMセレクターレバーまたはステアリングホイールのパドルシフトでマニュアル操作が行える。

駆動方式は4WDの「M xDrive」となり、新型M8クーペ向けに専用チューニングが施される。このシステムは、力強い加速性能を目指して開発された。俊敏性に配慮して後輪駆動を重視した設計となっており、後輪が動力伝達の限界に達し、追加のトラクションが必要になった場合に限って、フロントアクスルにパワーを振り分ける。

また、「アクティブMディファレンシャル」も採用する。トランスファーケースが必要に応じて、駆動トルクの一部を無段階かつ可変的にフロントアクスルへと振り分ける。いっぽう左右後輪間の駆動トルク配分は、アクティブMディファレンシャルが受け持つ。スポーツ走行する場合や、路面のグリップが変化する場面など、その状況に合わせてM xDriveに組み込まれたアクチュエーターがロック率を選択し、俊敏性や走行安定性を確保する。M xDriveの導入により、車両を安定させるためにDSC(ダイミック・スタビリティ・コントロール)の介入が必要となるのは、極端な状況だけに限定され、エンジンパワーを推進力としてほぼ無駄なく利用できるという。

新Mモードはブレーキシステムもドライバー好みに設定できる

新型M8クーペに採用されるのが、新しいMモードだ。BMW Mモデル向けに専用開発されたコントロールシステムは、パワートレインやシャシーを、ドライバーの好みに設定することを可能にする。4WDのM xDriveシステムは、前輪と後輪の間のパワー配分を調整可能。新型M8クーペでは、ブレーキシステムもドライバー好みに設定できる。

センターコンソールにある新しいセットアップボタンを押すと、5つの車両パラメータに関するセットアップ項目に直接アクセスできる。そして、コントロールディスプレイにセットアップメニューが表示される。その後、ドライバーはタッチスクリーンまたはiDriveコントローラーを介して、エンジン、サスペンション、ステアリング、ブレーキ、M xDriveの各モードを、1ステップで設定できる。

デジタルコクピットもM8クーペ専用仕様。TRACKモードも選択できる

また、センターコンソールのMモードボタンを操作して、デジタルメーターやヘッドアップディスプレイのドライバーアシスタンスシステムの設定を変更できる。スポーツモードでは、ドライバーはインストルメントクラスターとヘッドアップディスプレイの両方で、各種情報が確認できる。冷却システムの温度、ターボのブースト圧、タイヤの状態、前後方向と横方向の加速度に関する情報は、左右のディスプレイに表示される。

TRACKモードでは、アクティブブレーキやステアリングなど、運転支援システムの介入は最小限に抑えられるか、無効にすることができる。Mモードボタンを長押しすると、レースモード専用のTRACKモードが有効になる。このモードを有効にするかどうかは、iDriveコントローラーを使用して確認する必要がある、としている。

《森脇稔》

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