ジャガーの名車、1954年製 XK120 をフルレストア…11か月 延べ2700時間

XK120は1948年に発表。美しいボディラインが特長のロードスター&クーペ

ボディカラーは4度塗りのブラック。インテリアにはサドルカラーのなめし革をあしらう

直列6気筒ガソリンエンジンはレースに参加することを考慮して5か月半かけてリビルド

フルレストアされたジャガー XK120(1954年製)
フルレストアされたジャガー XK120(1954年製)全 10 枚

ジャガーカーズは5月10日、ジャガーのクラシックスポーツカー、『XK120』(Jaguar XK120)をフルレストアし、顧客に引き渡した、と発表した。

画像:フルレストアされたジャガー XK120(1954年製)

今回のフルレストアは、ジャガー クラシックが担当した。ジャガー クラシックは、ジャガー ランドローバーのスペシャル・オペレーションズに属する1部門だ。世界中のジャガーのクラシック モデルの顧客やファンに向けて、車両やサービス、パーツ、各種エクスペリエンスを提供している。

ジャガー クラシックは2017年6月、英国コベントリーに設立された。熟練したエンジニアが、貴重なジャガーのクラシックカーのレストア作業を専門に行う。最近では、ジャガー『D-TYPE』を新車として生産し、富裕層向けに「NEW ORIGINAL(新しくありながらオリジナルに忠実)」車として販売。名車の『E-TYPE』をベースにEVパワートレインを搭載した『E-TYPE ZERO』の市販化も決定している。

XK120は1948年に発表。美しいボディラインが特長のロードスター&クーペ

ジャガーXK120は、1948年に発表された。美しいボディラインが特長で、当初はロードスター、後にクーペボディが追加された。排気量3442ccの直列6気筒ガソリンエンジンは、最大出力160hpを発生し、最高速193km/hの性能を備えていた。ジャガーXK120は1948年から1954年にかけて生産され、ジャガーのスポーツカーの名声を確立するモデルになった。

ジャガー クラシックは今回、このジャガーXK120をフルレストアした。米国カリフォルニア州で探し出した最終モデルイヤーの1954年製のXK120を英国のジャガー クラシックのファクトリーに持ち込み、11か月、延べ2700時間に及ぶフルレストアに取り組んだ。オーナーの好みを反映させたカスタマイズも施している。

ボディカラーは4度塗りのブラック。インテリアにはサドルカラーのなめし革をあしらう

エクステリアは13リットルの塗料を、4度塗りで使用し、深みのあるブラックで仕上げられた。レーシング風のフューエルキャップを採用した。オリジナルの分割ウインドスクリーンは、ツインエアロスクリーンに置き換えられている。

インテリアは、シートなどにサドルカラーのなめし革をあしらう。シートは、特注の格子デザインで、シート後部の素材はアルミ製とした。XK120では運転席の後ろに2つのバッテリーがレイアウトされているが、ジャガークラシックは、バッテリーのひとつを助手席の後方に移設。長身のオーナーに配慮した。通常よりもコンパクトな15インチのステアリングホイールも、長身なオーナーに合わせた設計だ。

直列6気筒ガソリンエンジンはレースに参加することを考慮して5か月半かけてリビルド

直列6気筒ガソリンエンジンは、オーナーがレースに参加することを考慮して、5か月半かけてリビルドされた。その結果、最大出力は225hpへパフォーマンスが引き上げられ、高速走行時に耐久性も向上させた。新しく設計された排気システムは、通常のシングルパイプの代わりにデュアルパイプを備えている。

その他、フロントには4ポットキャリパー付きディスクブレーキ、リアにはベース車と同じドラムブレーキを装備した。より耐久性があり、より速くシフトできるレーシングスタイルのギアボックスを採用する。サスペンションは、ダンパーがサーキットの特性に合わせて、調整が可能。ジャガークラシックがレースに合わせて、ハンドリング特性を微調整することを可能にしている。

《森脇稔》

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