自動車を運転することでドライバーが暗号通貨(仮想通貨)を得て、各種の支払いに使える……。“スマートウォレット”機能を搭載したコネクテッドカーの試験運用を、ジャガー・ランドローバーが始めた。
スマートウォレット(=賢い財布)機能によって、ドライバーは運転中に暗号通貨を得ることができる。クレジットは、交通渋滞や道路舗装の穴の位置といった情報をシェアすると獲得でき、通行料金、駐車料金、充電料金の自動支払いに用いることができる。コーヒーの支払いにあててもいい。
スマートウォレットは、アイルランドのシャノンにある、ジャガー・ランドローバーのソフトウェア研究施設で試験運用されている。すでにジャガー『E-PACE』やランドローバー『レンジローバー・ヴェラール』の何台が新技術を装備して走っている。
スマートウォレットは、ジャガー・ランドローバーの「デスティネイション・ゼロ」(=目的地ゼロ)戦略の一環だ。エミッション・ゼロ、交通事故ゼロ、渋滞ゼロをめざすというものだ。目標達成のひとつの手段がシェアリングエコノミーの実現であり、自動車は、未来のスマートシティにおいて情報収集の手段として不可欠になるとされる。スマートウォレットで交通情報をシェアすることで、渋滞を避けることや渋滞を削減することができ、テールパイプから排出されるガスを減らすことができる、というわけだ。
スマートウォレット
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