スマートにガソリンエンジンの最終モデル、21台限定…2020年から全車電動化へ

キーワードの「21」とはブランド誕生から21年、限定21台の2つの意味

工業デザイナーのコンスタンチン・グルチッチ氏とコラボ

ボディカラーは前半分がイエロー、後ろ半分がマットブラックの大胆なカラーリング

スマート・フォーツー・ファイナルコレクターズエディション
スマート・フォーツー・ファイナルコレクターズエディション全 14 枚

メルセデスベンツ傘下のスマート(Smart)は5月14日、ガソリンエンジン搭載のスマート『フォーツー』の最終モデル、「ファイナルコレクターズエディション」を発表した。

スマートブランドの量産第一号車がラインオフしたのは、1998年7月。初代フォーツーがフランス工場からラインオフした。スマートはこの瞬間を、スマートブランドの誕生に位置付ける。

キーワードの「21」とはブランド誕生から21年、限定21台の2つの意味

ブランド誕生から21年になるスマートにとって、次の20年は非常に重要なものになる。それは2020年から、全モデルの電動化が控えているため。まずは欧州と米国で、ガソリンエンジン搭載車の導入を終了し、EVに一本化。その後、全世界へこの戦略を拡大していく。

今回発表されたファイナルコレクターズエディションは、スマートブランドの2020年からの全車電動化を控えて、ガソリンエンジン搭載のフォーツーの最終モデルとして登場した。キーワードの「21」には、ブランド誕生から21年という意味と、21台の限定生産車という意味を込めている。

工業デザイナーのコンスタンチン・グルチッチ氏とコラボ

スマートは、ファイナルコレクターズエディションの開発にあたって、工業デザイナーのコンスタンチン・グルチッチ(Konstantin Grcic)氏と協力した。グルチッチ氏は1965年生まれ。英国ロンドンのロイヤルカレッジオブアートでデザインを学んだ後、1991年にドイツ・ミュンヘンにデザインスタジオを設立した。デザインスタジオでは、工業デザインや家具デザイン、展覧会デザイン、建築やファッションの分野でのコラボレーションまで、さまざまな分野でのデザイン活動に取り組む。彼の作品は、米国のニューヨーク近代美術館やフランス・パリのジョルジュ・ポンピドゥー国立芸術文化センターなどに収蔵されている。

ボディカラーは前半分がイエロー、後ろ半分がマットブラックの大胆なカラーリング

ファイナルコレクターズエディションは、「ファイナルコレクターズエディション」をテーマに掲げる。スマート『フォーツー カブリオ』をベースに、エクステリアは「ブラバス」(BRABUS)仕様としており、フロントスポイラー、サイドスカート、リアディフューザーなどで構成される専用エアロパーツが、スポーティさを演出する。ブラバスは、メルセデスベンツのトップチューナーとして知られる存在。メルセデスベンツは2003年、ブラバスとの協力により、初代スマートのブラバス仕様を発表。その後の歴代モデルにも、ブラバスが設定されている。

またファイナルコレクターズエディションでは、ボディカラーは前半分がイエロー、後ろ半分がマットブラックの大胆なカラーリングを採用する。ブラバス製のアルミホイールもフロントがイエロー、リアがブラックとしてコーディネートされた。ドア部分には「21」のデカールが添えられる。スマートによると、このイエローは初代スマートに設定されていた「ハローイエロー」へのオマージュという。

インテリアは、外装と同じく、ブラックとイエローを組み合わせた。ダッシュボード、ステアリングホイール、シート、ドアトリムなどの一部を、イエローで仕上げる。「21」のロゴが、シートのヘッドレスト、シフトレバー、スカッフプレートなどに添えられている。サイドブレーキレバーには、限定車のシリアルナンバーが記される。

なお、ガソリンエンジン搭載のスマートフォーツーの最終モデル、ファイナルコレクターズエディションは2019年8月、ラインオフする予定だ。

《森脇稔》

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