OBD診断結果をスマホでチェック、カーシェア時代の整備モデルを描くデンソー…オートサービスショー2019

デンソー(オートサービスショー2019)
デンソー(オートサービスショー2019)全 12 枚

「センサーやコンピュータの異常をスマホでチェック、しかもわずか数分で」 。デンソーは、車載センサーやコンピュータの診断結果を、スマートフォン上でチェックできるスキャンツール『ST-i QRコード健康診断』をオートサービスショー2019でデモ展示し、整備工場担当者などに提案していた。

ST-i QRコード健康診断は、車載コンピュータのOBD(On-board diagnostics)スキャン結果をデンソーのクラウドにアップ。ST-i 端末機にはQRコードが表示され、それを顧客のスマホやタブレットで読み込み専用サイトへアクセス。IDとパスワードを入力すると、クラウドにアップされた診断レポートが表示されるというしくみ。

「コンピュータ診断結果を整備工場だけが知るのではなく、クルマのオーナーにも共有して見える化。目視でチェックできないクルマの電子システムの健康状態が見えて、オーナーの店舗に対する信頼感もアップするはず」と担当者。

現状はまだ参考出品レベルの ST-i QRコード健康診断だが、中古車オークションの現場で先行して活躍している。中古車オークション最大手 USS は、出品車にOBD検査を導入。デンソーと共同開発したスキャンツール『DST-i for USS』を使った検査を名古屋会場で3月からスタートさせた。

デンソー(オートサービスショー2019)デンソー(オートサービスショー2019)

「OBD検査で異常のない車両の専用コーナーを毎週設け、目視でチェックできない不具合の見える化への取り組みを強化。目視とOBDの両検査でオークション取引の信頼性向上へつなげる」(同社)

またカーメンテナンスの将来ビジョンについても提案。カーシェアが普及し、個人がクルマを保有するからシェアする時代に移り、カーシェア車両が3万台を超えたいま「カーメンテナンスは入庫+巡回+出張へ」というビジョンを同社は描く。

デンソー(オートサービスショー2019)デンソー(オートサービスショー2019)

「法定点検や継続車検、各種整備はこれまでどおり入庫型があり続ける。いっぽうで清掃や洗車、給油、充電、納車、回送、点検といったメンテナンスは、巡回型や出張型に移ると考える」

同社はこうしたビジョンを描くなかで、「業種や業態の垣根を超えて、いろいろな声を聞きながらデンソーはどうマネジメントできるかを探っていきたい」と伝えていた。

デンソー(オートサービスショー2019)デンソー(オートサービスショー2019)

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 1回あたり300円、10分で施工できる凄技コーティング、洗車機との相性も抜群『CCウォーターゴールド』が選ばれる理由PR
  2. トヨタ『カムリ』新型が全車ハイブリッド設定で登場!…土曜ニュースランキング
  3. 【BMW 5シリーズ 新型試乗】シャシー、運動性能、価格。「523i」は最高のバランスを持つ1台…中村孝仁
  4. 三菱『RVR』次期型はEVで登場か!? 15年ぶりフルモデルチェンジはこうなる!
  5. 日産 キックス 新型のスタイルは「堅牢」と「軽やかさ」を両立[詳細画像]
  6. 話題のマツダ『EZ-6』、詳細スペックを公開! 後輪駆動でBEVは600kmの航続距離に
  7. 洗練&堅牢、モデリスタがトヨタ ランドクルーザー250 をカスタム[詳細画像]
  8. 疲れ知らずのドライビング体験!シート交換がもたらす快適性の秘密~カスタムHOW TO~
  9. これまでの日産車とは全く違う!? しかもPHEV!な『エヴォ・コンセプト』…北京モーターショー2024
  10. ニュルブルクリンクで試験中を捕捉!! トヨタ・スープラの最高峰「GRMN」
ランキングをもっと見る