偉大なF1王者ニキ・ラウダ氏が逝去、70歳…王座3回、通算25勝

ラウダ(帽子)とハミルトン(2017年、アメリカGP)
ラウダ(帽子)とハミルトン(2017年、アメリカGP)全 6 枚

1975、77、84年と3度にわたりF1世界チャンピオンとなったニキ・ラウダ氏が亡くなったことが報じられている。享年70。

【画像全6枚】

ラウダ氏は近年最強を誇るメルセデスF1チームの陣営首脳のひとりとして、レース中継映像等でその姿がよく見られていたが、昨年途中に肺の移植手術を受けたとされ、最近は療養生活が続いていた。2019年5月20日、家族に見守られながら、天国に旅立っていったという(直接の死因等は現時点で不明)。

ニキ・ラウダ氏はオーストリア出身のレーサー(1949年2月22日生まれ)。71年にF1初出走、74年からフェラーリに所属した。75、77年に王座を獲得し、ブラバム移籍後の79年シーズンを最後に一旦、F1から引退。しかし82年にマクラーレンからF1に復帰する。そして84年には僚友アラン・プロストに0.5点差で自身3度目のタイトルを獲得した。翌85年限りで2度目のF1引退。

76年にはニュルブルクリンクでのドイツGPで大きな事故に遭遇、頭部に重度の火傷を負うなどした。しかし数戦休んだだけでレースに復帰。シーズン最終戦、日本でのF1初開催だった富士スピードウェイ戦(正式レース名称は日本GPではなく「F1世界選手権inジャパン」)までジェームス・ハントと激しいタイトル争いを展開し、豪雨のなかで早期に自主リタイアした件などでも有名だ。

76年のハントvsラウダの戦いは、映画『RUSH』として近年に再現されてもいる。

またラウダ氏には実業家としての一面もあり、航空会社の経営等でも活躍してきた。

F1通算成績は優勝25回、ポールポジション獲得24回。日本では76年の事故からの復帰以降、不死鳥(フェニックス)との異名でも知られた。また、闘争心をもって速く走るだけでなく、高い知性をもってレースに取り組む近代F1レーサーの始祖とする見方もあり、その功績と存在感は後年にも大きな影響を及ぼしている。

今週末(26日決勝)に開催されるモナコGPでは、なんらかのかたちでラウダ氏への弔意がF1界全体から示されるものと見られる。

《遠藤俊幸》

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