国産杉の間伐材を利用した射出材、トヨタ車体が展示…人とくるまのテクノロジー2019

国産杉の間伐材を活用する技術。
国産杉の間伐材を活用する技術。全 8 枚

人とくるまのテクノロジー展、トヨタ車体のブースでは興味深い素材が来場者の注目を集めていた。国産杉の間伐材を補強繊維として利用した射出材料『TABWD』(タブウッド)だ。

【画像全8枚】

輸入木材に推され、国内の林業の衰退は深刻だ。国内木材が売れなくなると、山が荒れ、洪水や山崩れなどの原因となる。これを防ぐためには、適度な間隔をあけて木を植えるようにすること。そしてこうした整備を進めるためには、国内産の木材の需要を絶やさないこと。

「まだ使い始めたばかりですが、今後もっと求められる素材となり、使用車種が増えるといいです。カーボンオフセットの観点でも木材を有効利用するというのは大切です」とトヨタ車体では話す。

もう一つの展示は回転チェアのスライドアウト量を少なくしたトヨタ『ヴォクシー』のウェルキャブ(介護・福祉車両)だ。スライドアウト量は大きい方がいいと思いがちだが、そうでもないようだ。

トヨタ車体の説明担当者は「実際クルマを使う環境では、車いすマークのスペースにクルマを置けない場合や、一般車の枠に停めたら横のクルマが近くて降りられなかった、という声があります。また、雨が降っているときには、完全に外へ出て昇降する椅子だと濡れてしまう。痒い所に手が届くことが大事ですね。これでも試作機を作って施設にもっていくと、たとえばステップの角度など、たくさんダメ出しをいただきます」と話していた。

リモコンはシンプルそのもの。「いろんな人が使いますから。不特定多数の人が使うケースも。都度電源ボタンを押してからでなければ動かない設計、シンプルなデザインで安全に、簡単に扱える形にしてあります」。

《中込健太郎》

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