【F1 モナコGP】ラウダへの想いを込めて走ったハミルトンが今季4度目の優勝

F1モナコGP
F1モナコGP全 9 枚

アメリカのインディ500、フランスのルマン24時間と並び、世界3大レースを称されるモナコGPの決勝レースが26日、モンテカルロ市街地コースで開催され、ルイス・ハミルトン(メルセデス)がトップを守りきって、今季4勝目を飾った。

1975年、1977年、1984年の3度のワールドチャンピオンに輝き、引退後も世界のモータースポーツ界に多大なる貢献をしてきたニキ・ラウダ氏が5月20日、70歳で亡くなった。そのラウダ氏に対する想いをドライバーたちは思い思いの形で表現。ルイス・ハミルトン(メルセデス)、セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)らはヘルメットをラウダ氏のカラーリングに染め、他のドライバーもヘルメットやマシンにラウダ氏へのメッセージを記して決勝レースに挑んだ。

ラウダ氏に憧れ、近年はチームのノンエクゼクティブチェアマンに就任したラウダ氏と深く関わっていたハミルトンは、「ニキ(・ラウダ)へ優勝を捧げる」との想いで、終盤、グリップがなくなったタイヤで我慢して走行を続け、激しくプレッシャーをかけるマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)を最後まで抑えきって優勝。「辛くてもニキ(・ラウダ)のことを思い浮かべ、走行を続けた」と、レースを振り返った。

フェルスタッペンはハミルトンよりいいペースで走り、ファイナルラップまで60周近くバトルを仕掛けたが、惜しくも2番手でチェッカーを受けた。しかしピットアウトの際に他のドライバーを妨害したとして5秒加算のペナルティ。フェルスタッペンから5秒離されないように渾身の走りをみせたベッテルとバルテリ・ボッタス(メルセデス)は、その走りが実り2位、3位の結果となり、フェルスタッペンは4位で表彰台を逃した。

ホンダ勢はピエール・ガスリー(レッドブル・ホンダ)が5位。ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)が7位。アレクサンダー・アルボン(トロロッソ・ホンダ)が8位で、初の4台揃っての入賞を決めた。

F1モナコGP 決勝結果
1. ルイス・ハミルトン(メルセデス)
2. セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)
3. バルテリ・ボッタス(メルセデス)
4. マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
5. ピエール・ガスリー(レッドブル・ホンダ)
6. カルロス・サインツ(マクラーレン)
7. ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)
8. アレクサンダー・アルボン(トロロッソ・ホンダ)
9. ダニエル・リカルド(ルノー)
10. ロマン・グロージャン(ハース)
11. ランド・ノリス(マクラーレン)
12. ケビン・マグヌッセン(ハース)
13. セルジオ・ペレス(レーシングポイント)
14. ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)
15. ジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)
16. ランス・ストロール(レーシングポイント)
17. キミ・ライコネン(アルファロメオ)
18. ロバート・クビサ(ウィリアムズ)
19. アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)
以上完走
--. シャルル・ルクレール(フェラーリ)

《藤木充啓》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 車内が即ネット空間に! 新型USB型Wi-Fiルーターがドライブを変える[特選カーアクセサリー名鑑]
  2. 狭い道! 制限1.9mだが何かがおかしい…東京都小金井市
  3. トヨタの新型EV『アーバンクルーザー』をくまなくチェック!…詳細画像記事ベスト5 2025年上期
  4. ついに「パジェロ」の名前が日本復活!? 三菱の新型SUV、デザイン&スペックを大予想!
  5. 狭い道! 制限1.3m、通れる車がなくなった都市計画?…東京都世田谷区
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る