BMWと信号機が通信、赤信号での停車を減らすC-V2Xの実証実験…5G通信団体が成功

5GAAの実証実験でBMW i3 が信号機と通信し赤信号での停車を減らすことに成功
5GAAの実証実験でBMW i3 が信号機と通信し赤信号での停車を減らすことに成功全 2 枚

5GAA(5Gオートモーティブ・アソシエーション)は5月24日、セルラーV2X(C-V2X)の実証実験をドイツで行い、これに成功したと発表した。

5GAAは、5G通信ソリューションの開発やテストを行う団体だ。5G通信ソリューションの標準化を促進し、社会的ニーズに対処するために、商業的な可能性とグローバルな市場浸透を加速することを目的とした複数業種にわたる連合組織となる。

5GAAは主に、自動車メーカーとテレコム業界とを結合し、未来のモビリティと輸送サービスのためのエンドツーエンドのソリューションの開発を目指す。自動車メーカーでは、アウディ、BMWグループ、ダイムラー、フォードモーター、ジャガー・ランドローバーが参加している。

5GAAは今回、C-V2Xの実証実験をドイツで行った。クアルコムの車載ユニットを搭載したBMWグループの電動車両、『i3』が、SWARCO交通信号と通信することに成功している。

5GAAの実証実験でBMW i3 が信号機と通信し赤信号での停車を減らすことに成功5GAAの実証実験でBMW i3 が信号機と通信し赤信号での停車を減らすことに成功

これにより、ドライバーが次の交通信号をモニターすることが可能に。車両の中央ディスプレイには、現在の信号の状態と、それがどのくらいの時間、変化しないかを表示。車載アプリケーションは、交通信号の信号タイミングと地理情報とともに、車両の速度と加速のプロファイルを使用する。ドライバーが信号を無視しそうになれば、ドライバーは車両の中で警告を受けることになる、としている。

《森脇稔》

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