【VW ポロ TSI R-Line 新型試乗】これぞ私が期待していたポロ!…岩貞るみこ

VW ポロ TSI R-LIne 新型
VW ポロ TSI R-LIne 新型全 8 枚

新型『ポロ』が出たとき、私の評価はいま一つだった。理由は、走りがだるいから。勝手に過大な期待を寄せた私が悪いのだが、でもだってポロだもの、足にする利用率が高い国産コンパクトとは違うんだもの、やっぱりきゅっと洒落こんで走りたい……のに、走りがだるいのは致命的だったのだ。そりゃ、スポーツモードに入れればきちんと反応してくれるけれど、でも、それじゃあねえ。

ところが、「R-Line」である。次世代を担うエンジンでっせ!と呼び声高い1.5リットル+ターボエンジンを搭載され、走りアピールのR-Lineは、外観デザインからして攻めているけれど、走りは目の前の悶々とした霧が晴れるかのような気持ちよさなのである。

これぞ私が期待していたポロ!

胸のすく走り。きびきびとした躍動感。令和の時代に、昭和の死語になりつつある表現をなんとかしろと言われようとも、知っている美辞麗句をすべて並べ立てたいくらいいいのだから許してほしい。

VW ポロ TSI R-LIne 新型VW ポロ TSI R-LIne 新型
アクセルを踏んで、ここでこのくらい加速してほしい、トルク感が欲しいと願う部分で、すべて120%の完成度で期待に応えてくれる。気持ちよさは、信頼に変わり、安心感へとつながっていく。女性が(主語が大きくてすみません)望むコンパクトカーの走りって、こういうことなんじゃないのかなあ。

もちろんこれは、ノーマルモードでの実力。さらにもっと攻めて走りたい人は、ぜひ、スポーツモード、さらに、カスタムとあるので堪能してほしい。

めっちゃいい。これはいいぞー!と、叫びながら乗っていたら、どうやらこのエンジン、世界的に高評価&人気過ぎてすっかりタマ不足なんだとか。読みが甘いぞ、フォルクスワーゲン!ぜひ、とっとと増産して、日本にもどかどか運び入れてほしい。

VW ポロ TSI R-LIne 新型VW ポロ TSI R-LIne 新型

■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家
イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。主にコンパクトカーを中心に取材するほか、ノンフィクション作家として子どもたちに命の尊さを伝える活動を行っている。レスポンスでは、アラフィー女性ユーザー視点でのインプレを執筆。コラム『岩貞るみこの人道車医』を連載中。

《岩貞るみこ》

岩貞るみこ

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家 イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。レスポンスでは、女性ユーザーの本音で語るインプレを執筆するほか、コラム『岩貞るみこの人道車医』を連載中。著書に「未来のクルマができるまで 世界初、水素で走る燃料電池自動車 MIRAI」「ハチ公物語」「命をつなげ!ドクターヘリ」ほか多数。2024年6月に最新刊「こちら、沖縄美ら海水族館 動物健康管理室。」を上梓(すべて講談社)。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  2. セリカに次ぐ「リフトバック」採用のカローラは、50年経ってもスタイリッシュ【懐かしのカーカタログ】
  3. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  4. 【マツダ CX-60 XD SP 新型試乗】やっぱり素のディーゼルが一番…中村孝仁
  5. シートに座ると自動で送風開始、取り付け簡単「クールカーシート」2モデルが発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る