キャデラックの新ミドルセダン、『CT5』に頂点「V」…355馬力ツインターボ搭載

キャデラック CT5-V
キャデラック CT5-V全 7 枚
キャデラックは5月30日、新型高性能セダンの『CT5-V』(Cadillac CT5-V)を米国で発表した。

CT5-Vはキャデラックが2019年春、米国で開催されたニューヨークモーターショー2019でワールドプレミアした『CT5』の高性能グレードだ。CT5は、キャデラックブランドの新たなミドルセダンで、ライバルには、BMW『5シリーズ』やメルセデスベンツ『Eクラス』、アウディ『A6』などを想定している。CT5は、新しいファストバックデザインが特長だ。ホイールベースは2947mmと長めに取り、ゆとりのある室内空間を追求している。

◆3.0リットルV6ツインターボは最大出力355hp、最大トルク55.3kgm

キャデラックは、高性能モデルを「Vシリーズ」として展開しており、キャデラックの最新作のCT5にも、CT5-Vがラインナップされた。CT5-Vのパワートレインは、直噴3.0リットルV型6気筒ガソリンツインターボエンジンだ。最大出力は355hp/5600rpm、最大トルクは55.3kgm/2400~4400rpmを引き出す。

このエンジンには、気筒休止システムを採用する。駆動方式は後輪駆動と4WDが選択可能。トランスミッションは10速ATを組み合わせた。足回りは、磁性体ダンパーの「マグネティックライドコントロール4.0」による「Vシリーズ・パフォーマンス・シャシー」で強化した。また、カスタマイズが可能な「Vモード」を備えた車両コントロールモード、電子制御LSDを搭載する。フロントブレーキはブレンボ製とした。アルミホイールは19インチで、パフォーマンスタイヤを組み合わせる。4WDモデルは、オールシーズンタイヤを装着することも可能だ。

◆「Vシリーズ」らしいスポーティな内外装

内外装は、Vシリーズに相応しいスポーティさを演出する。エクステリアは、ダークアクセントとVシリーズのメッシュグリル、クワッドエキゾーストチップと専用リアディフューザーを装着する。ボディサイズは、全長4924mm、全幅1883mm、全高1452mm、ホイールベース2947mmだ。インテリアは、パフォーマンスペルソナメータークラスターと、Vモードステアリングホイールコントロールを採用する。

◆高速道路でハンズフリー走行を可能にする部分自動運転「スーパークルーズ」を設定

CT5-Vには、世界初の半自動運転の高速道路における先進運転支援システム、「スーパークルーズ」が2020年から設定される予定だ。スーパークルーズは、最新の地図情報データベース、ライダー(LiDAR)、高精度GPS、最新のドライバーアテンションシステム、カメラとレーダーセンサーのネットワークを組み合わせたもの。緊急時には、車載テレマティクスサービスの「オンスター」と連動する機能も備えており、ユーザーは、米国とカナダのおよそ20万kmにおよぶ自動車専用高速道路を、ハンズフリーで走行することができる。

スーパークルーズのドライバーアテンションシステムは、ドライバーの車両コントロールを支援する。走行方向に注意を向ける必要がある場合、警告を発して知らせてくれる。ドライバーは、スーパークルーズを使用している間、常に注意を払い、いつでもマニュアル運転に戻れるよう準備しておく必要がある。ドライバーの認識技術には、「セーフティアラートシート」とズームとチルト調整を備えた最新世代のリアカメラミラーが含まれている。

《森脇稔》

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