【トヨタ スープラ 新型試乗】「SZ-R」は6気筒とは質感違いのパワフルさ…島崎七生人

トヨタ スープラ 新型(SZ-R)
トヨタ スープラ 新型(SZ-R)全 8 枚

軽さがウリの2リットル4気筒「SZ」系

『スープラ』のグレード展開はわかりやすく、トップモデルの「RZ」が6気筒なのに対し、「SZ-R」、「SZ」は、チューンの違う4気筒の2リットルエンジンをそれぞれ搭載。タイヤサイズもRZから順に19、18、17インチが装着され、外観上の識別点になっている。

【画像全8枚】

写真はSZ-R。トップモデルのRZとの車重差は70kgあり、フロントで50kg、リヤで20kg、こちらのほうが軽量だ。搭載するエンジンは4気筒の2リットルとなるが、スペックは258ps/40.8kgf・mと十分なもの。組み合わせられるトランスミッションは8速ATで、カタログを見ると、最終減速比を含め3リットルの6気筒エンジンと共通。

トヨタ スープラ 新型(SZ-R)トヨタ スープラ 新型(SZ-R)
WLTCによる燃費は12.7km/リットルで、RZ(12.2km/リットル)との差は小さい。また1インチのタイヤサイズの差はあるが、トレッドは前後ともにRZとSZ-Rは同数値だ。

ちなみに試乗はできたが事情で撮影がNGだったベースグレードのSZは、SZ-Rと同じ4気筒の2リットルエンジンでスペックは197ps/32.7kgf・m。17インチタイヤながらトレッドは上位2グレードよりも前+15mm、後+25mm広く、車重はシリーズ最軽量の1410kgで、これはRZより110kg軽い数値となっている。

6気筒よりもパワフルで活き活きとした味わい

トヨタ スープラ 新型(SZ-R)トヨタ スープラ 新型(SZ-R)
走らせた印象は、なめらかなパワーフィールの6気筒のRZに対し、パワフルで活き活きとした味わいが印象に残る。6気筒と較べるとエンジンが4気筒に置き換わったことで、より粒立ちのいい音とパワー感で走りを楽しませてくれる。

AT自体は共通のため、変速のスムースさは6気筒と変わらないが、アクセルを踏み込んだ際の手応えはなかなかのもの。6気筒に対しスペックの数字ほどの引け目は感じることなく、6気筒とはパワーの質感違いで、コチラもまた存分に走らせる楽しみが味わえるといったところ。

乗り味はRZと同じAVS(アダプティブバリアブルサスペンションシステム)を装着していることで、走行中の入力を巧くかわし、安定した姿勢でワインディングをこなす。タイヤサイズと車重の差で、RZよりも身のこなしとステアリング保舵力が僅かだけ軽さを感じるのが違いだ。

トヨタ スープラ 新型(SZ-R)トヨタ スープラ 新型(SZ-R)
一方でベースグレードのSZは、タイヤサイズとメイクの違い(17インチのコンチネンタルスポーツコンタクト5、他の2グレードはミシュランパイロットスポーツ)と、コンベンショナルなダンパーが組み込まれる足による差が大きく感じられた。

3グレード中、最軽量の車重ながら、エンジン性能の差よりも、乗り味、ハンドリングが他2グレードよりも素朴な味に感じられた。走り、装備内容等で、4気筒であればSZーRのほうが満足度が高い気がする。SZ-Rのオフブラックで統一されたインテリアもシンプルで好感がもてる。

トヨタ スープラ 新型(SZ-R)トヨタ スープラ 新型(SZ-R)

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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