ダイハツの新開発手法「DNGA」第1弾、7月発売の タント 新型…一括企画で小型車までカバー

ダイハツ DNGAの軽自動車用プラットフォーム
ダイハツ DNGAの軽自動車用プラットフォーム全 4 枚

ダイハツ工業は6月6日、新しい開発手法であるDNGA(ダイハツ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)の技術概要を発表し、7月に発売する新型『タント』に全面採用すると明らかにした。

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ダイハツはトヨタ自動車の完全子会社となった2016年当時からDNGAの開発に着手しており、今回、商品化の段階を迎えた。6日にダイハツ東京支社で記者会見した開発担当の松林淳取締役は、「サスペンションやアンダーボディ、エンジン、トランスミッションなど全てのプラットフォーム(車台)の構成要素を同時に刷新した」と述べ、同社のクルマづくりを根底から見直して最新技術を導入したと強調した。

ダイハツはトヨタの「新興国小型車カンパニー」を主導する立場にあり、DNGAの導入に当たっては、マツダの開発手法として知られることとなった「一括企画開発」を採用した。日本向けの軽自動車から新興国などのAセグメント(排気量1リットル級)および、Bセグメント(1.5リットル級)まで、設計思想を共有させており、ダイハツがキャッチフレーズとしている「良品廉価」の商品展開が、今後スピーディーに展開できるとしている。

年内にタントに次ぐ、第2弾の商品を投入するのをはじめ、2025年にはダイハツが開発を担当してグローバルで販売する車両を250万台規模(18年比で約4割増)とする計画であり、これらの全てにDNGAを採用する。250万台のうち、トヨタとダイハツのブランドはほぼ半分ずつの見通しという。コスト面では設備投資については汎用設備を増やすことができるため、従来比で30%程度が削減できる。また、軽自動車の場合、製造コストは「従来より10%弱削減できる」(松林取締役)と説明している。

タントに採用される技術群は新機軸が多く、自然吸気のエンジンでは高回転域を除いてプラグを2度点火する「マルチスパーク」方式を日本で初めて実用化し、燃費や走行性能の向上を図った。また、変速機では世界初となるCVT(無段変速機)にギアを組み合わせた「D-CVT(デュアルモードCVT)」と呼ぶ技術を開発している。これまでのCVTより、駆動力の伝達効率は約8%向上し、60km/hの定地走行での燃費は約12%向上するという。

このほか、安全運転支援技術も改良し、全車速域で先行車を追従可能なクルーズコントロールや縦列駐車も含む自動駐車支援機能などを実用化している。松林取締役は、DNGAに込めた想いを「軽自動車だからと我慢を強いることがないよう、乗っていただくと『えっ、これが軽』と言っていただけるクルマづくりをめざした」と語った。

《池原照雄》

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