フォルクスワーゲングループ(Volkswagen Group)は6月6日、2025年までに電動車の充電ステーションを3万6000か所、欧州に設置すると発表した。
今回の発表は、フォルクスワーゲングループの電動化戦略加速の一環だ。フォルクスワーゲンが電動化攻勢の中心に据えるのが、「ID.」ファミリー。最初の市販モデルとして、『ゴルフ』セグメントに属するコンパクトEVの『ID.3』を2020年に発売する予定。これに続いて、SUVセグメントには『ID. CROZZ』を投入する計画で、さらにMPVの『ID. BUZZ』などを順次、市場に導入していく。
フォルクスワーゲングループが合弁事業として参画している超急速充電ネットワークが、「イオニティ」(IONITY)だ。BMWグループ、ダイムラー、フォルクスワーゲングループ(アウディとポルシェを含む)、フォードモーターが共同で設立し、電動パワートレイン搭載車向けの超急速充電ネットワークを整備している。
イオニティは、電動パワートレイン車の長距離走行を可能にするために、多数の充電ステーションの迅速な構築を目標としている。これは、電動車の普及に向けた重要なステップになる。イオニティのハイパワー充電ポイント、「HPC」では、出力350kWで急速充電が行える。
VW ID. CROZZ 市販型スクープ写真フォルクスワーゲングループが計画している3万6000か所のうち、1万1000か所はフォルクスワーゲンブランド向けの充電ステーションとする予定だ。フォルクスワーゲングループは充電インフラの整備に、総額2億5000万ユーロ(約305億円)を投資する、としている。