全線復旧後もダイヤの乱れが続く横浜市営地下鉄ブルーライン…6月11日以降の運行間隔は未定

6月10日10時から全線で運行を再開した横浜市営地下鉄ブルーライン。
6月10日10時から全線で運行を再開した横浜市営地下鉄ブルーライン。全 1 枚

横浜市交通局は6月10日、脱線事故で運行を見合わせていた横浜市営地下鉄1号線(ブルーライン)湘南台~踊場(おどりば)間を10時から再開した。

6月6日未明に下飯田駅(横浜市泉区)付近で事故が発生して以来、脱線した5両の引き上げなどの復旧工事が進められ、6月7日時点では6月9日の復旧を目指すとしていた。

しかし、枕木や第三軌条式の給電用レール「サードレール」など軌道関係の損傷が当初の想定以上に激しく、脱線した5両すべてをレール上に引き上げたのは6月9日12時45分となった。

6月10日2時頃にはサードレールを含む軌道の復旧が終わり、6両の事故車を湘南台駅2番線に暫定的に留置した後、他の車両を使った試運転で最終的な安全確認を行なったとしている。

復旧後もダイヤの乱れは続いており、日中は全線でおよそ8分間隔での運行となっているが、これからの夕ラッシュ時は湘南台駅での車両留置の関係から、全線通しの列車と踊場折返しの列車が交互に運行される予定。

その間の運行間隔は湘南台~踊場間がおよそ12分、踊場~あざみ野間がおよそ6分となる。

このように6月10日は終日ダイヤの乱れが続くため、振替輸送は継続。バスによる代行輸送は終了としたが、今後も輸送状況を見て対応するとしている。

6月11日以降は始発から全線での運行を予定しているがダイヤの乱れは続く模様で、横浜市交通局では運行間隔などは未定としている。

なお、今回の事故について、石井啓一国土交通大臣は6月7日に開かれた会見で、「夜間に線路上に横取り装置を設置し、その点検作業を行った後、当該装置の撤去を失念したためとのことであり、誠に遺憾であります」と述べ、金沢シーサイドラインの逆走事故とともに、同様の事故の再発防止に努めるとしている。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「思ったよりだいぶ安い」トヨタ『GRヤリス』に新登場、エアロパフォーマンスパッケージに絶賛の声
  2. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  3. メルセデスベンツ『Cクラス』次期型を予告、光る大型グリル採用…初のEVも設定へ
  4. 「動画を観る」もっとも良い方法とは? トヨタ車純正ディスプレイオーディオ搭載車の場合は?[車内エンタメ最新事情]
  5. 「妄想が現実になった」トヨタがAE86のエンジン部品を発売へ…「復刻だけじゃない」その内容に驚きの声
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る