[取り付け方で音が変わる]ラインケーブル その1…微弱な信号

ラインケーブルの一例(モンスターカーオーディオ)。
ラインケーブルの一例(モンスターカーオーディオ)。全 1 枚

カーオーディオ製品の取り付けにまつわるセオリーやコツ等々を広く紹介している当連載。現在は“ケーブル”にスポットを当てている。今回からはいよいよ「ラインケーブル」の引き回しに関する解説を開始する。

最初に、「ラインケーブル」とは何なのかを簡単におさらいしておこう。「ラインケーブル」とは、CDやUSBデバイス等々から読み取られた音楽信号を伝送するためのケーブルのことを指す。つまり、パワーアンプで増幅される前の“微弱”な状態の信号を伝送するためのケーブル、なのである。

ちなみに、メーカーごとで呼び名が違っていたりもする。「オーディオケーブル」と呼ぶメーカーもあれば「インターコネクトケーブル」と呼称するブランドもある。また、カーオーディオではプラグが“RCA”タイプのケーブルが使われることがほとんどなので、「RCAケーブル」と呼ばれることも結構多い。

さて、「ラインケーブル」の引き回しに関するセオリー解説に入っていこう。「ラインケーブル」の引き回し作業においてもっとも考慮されるべきポイントとは…。

それはズバリ、「ノイズの影響を受けにくくすること」である。なにせ伝送する信号が“微弱”な状態なので、もろもろがデリケート。ノイズが放射されていそうな場所は極力避けて引き回されるべきなのだ。

具体的には、「他の配線と並行させないこと」がポイントとなる。特に多くの電流が流れているケーブルと並べて配線するとノイズの影響を受けやすくなる。なのでプロショップが「ラインケーブル」を配線する際には、他のケーブルが通っていない場所が探され、そこに単独で通される。

とはいえ、遠回りになるのも上手くない。「ラインケーブル」は高級品になればなるほど長さによって価格が大きく変わってくる。できるだけ最短で配線できた方が合理的だ。というわけなので、距離のことを考えるとどうしても他の配線のそばを通すしかない、そのようなことも起こり得る。そんなときにはそのそばではあっても可能な限り離してワイヤリングされることとなる。

なお、ノイズの影響を少しでも減らすために、コルゲートチューブが巻かれる等々の処理が施されることもある。状況に応じて、さまざまなノイズ対策が成されている。

今回はここまでとさせていただく。次回も「ラインケーブル」の引き回しに関するノウハウの紹介を続行する。お楽しみに。

【連載】“取り付け方”で音が変わる? Part6 ケーブル編 その4「ラインケーブル l」

《太田祥三》

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