メルセデスベンツが次世代安全技術をフル搭載、ESF 2019 を公開…GLE 新型がベース

メルセデスベンツ ESF 2019
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メルセデスベンツは6月10日、オランダで開幕した自動車の安全技術に関する世界会議、「ESV 2019」において、最新の自動運転技術などの次世代テクノロジーを搭載したコンセプトカー、メルセデスベンツ『ESF 2019』(Mercedes-Benz ESF 2019)を初公開した。

「ESV」は、Enhanced Safety of Vehiclesの略。米国運輸省道路交通安全局(NHTSA)や各国の国土交通省が主催し、2年ごとに自動車の安全性向上に関して議論する国際技術会議だ。今年で26回目の開催となる。

メルセデスベンツの今年の同会議において、ESF 2019を初公開した。新型メルセデスベンツ『GLE』をベースに開発され、パワートレインには、プラグインハイブリッド(PHV)を採用する。車名の「ESF」とは、エクスペリメンタル・セーフティ・ビークル(安全実験車)を意味しており、ESF 2019は、メルセデスベンツのESFの最新モデルだ。

メルセデスベンツは1970年代から、ESFを安全技術の向上を目的に製作してきた。メルセデスベンツはESF 2019の公道走行テストなどを行い、その技術を将来の市販車に導入することを目指す。現在、研究開発を進めている最新の自動運転技術など、次世代テクノロジーを搭載しており、メルセデスベンツによると、一部のテクノロジーはシリーズ生産できるレベルにあるという。

ロボットが二次的な追突事故を防ぐ

ESF 2019では、万一の交通事故の際、二次的な事故を防止するために、事故後に自動的に車両の後部から小さなロボットが現れ、三角停止板を掲出して他の交通の安全を確保する。同時に、車両のルーフから警告板がポップアップし、リアウインドウに警告メッセージが表示される。

ESF 2019の後席エアバッグでは、新開発のインフレーションを導入して、エアバッグを展開する。ベルトフィーダ、ベルトバックル照明、USBベルトバックル、ベルトヒーティングなど、後席の乗員のシートベルト着用率を高める多くのアイデアを採用している。

自動運転中は他の道路利用者にメッセージを表示

ESF 2019には、メルセデスベンツの最新の自動運転技術を搭載する。完全自動運転モードで走行している時、ステアリングホイールとペダルは格納される。完全自動運転モードでは、ドライバーは移動中、運転操作以外の事を行える。これに配慮し、ESF 2019では、シート一体型シートベルトやシートバックレストのサイドボルスター一体型サイドバッグが装備された。ESF 2019には、手動運転モードも採用されている。

自動運転車では安全上、車両の意思を他の道路利用者に知らせることが重要となる。ESF 2019のセンサーは、車両の周囲を監視するだけでなく、あらゆる方向に通信し、リアウインドウなどに他の道路利用者へのメッセージを表示することができる。また、ESF 2019には、革新的なヘッドランプ技術の「デジタルライト」を採用した。ハイビームでも対向車や歩行者がまぶしさを感じることなく、200万画素以上の解像度を備えている。

歩行者や自転車との事故を回避するアクティブブレーキアシスト

ESF 2019には、「アクティブブレーキアシスト」を搭載する。交差点などを曲がる時には、歩行者や自転車の正確な位置を検出する。歩行者や自転車との衝突が差し迫っている場合、ドライバーには視覚的および音声による警告が発せられる。ドライバーが反応しない場合、自動ブレーキが作動する。右折時に死角に自転車がいる場合も同様だ。

交差点で道路を横断する歩行者や自転車との衝突の危険がある場合、システムは必要に応じて、自動ブレーキによって車両を停止させる。車両周囲の360度の歩行者保護システムは、歩行者や自転車との衝突の危険性がある場合、ドライバーに警告を発し、回避行動を支援する。

《森脇稔》

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