[カーオーディオ“チョイスのキモ”]スピーカー その5…車種専用モデル

“車種専用スピーカー”の一例(フォーカル・IS 165TOY)。
“車種専用スピーカー”の一例(フォーカル・IS 165TOY)。全 1 枚

カーオーディオをより深く満喫していただくために、当コーナーでは製品の“選び方”を解説している。ここで紹介する情報を参考に、楽しみながらモノ選びをしていただけたら幸いだ。現在は「スピーカー」を選ぶ際のポイントを考察している。

前回は「取り付け性」について考えたのだが、今回はそれに関連して、取り付け性の高さも利点となる「車種専用モデル」をクローズアップする。

さて、前回解説したように、市販スピーカーには“取り付け性”の高さを特長とする“カスタムフィット”とか“トレードイン”と呼ばれるモデルが存在しているのだが、“取り付け性”を重視しようとするならば、「車種専用モデル」に注目するというアプローチも有り得ている。

“カスタムフィット”等は確かに“取り付け性”が高いのだが、どんな車種にも簡単に取り付けられるかというと、実はそうでもない。多くの車種にスムーズに取り付けられるのは確かだが、場合によってはドアの内張りパネルを加工しなければならない、なんてことも起こり得る。

特にツイーターに関しては、純正位置には収められないケースも案外に多い。ダッシュボードの上にポンと置けるようなマウントを同梱するなどして簡単に取り付けられるようにはなっているが、後付け感なく取り付けられるかどうかはケースバイケースだ。

しかし「車種専用モデル」であれば、ツイーターも含め純正位置に収められる可能性がぐっと高まる。さらには、ミッドウーファーの取り付けスペーサーや変換カプラーといった周辺パーツも同梱されていたりもする。その場合には別途部材代が掛からないので、費用についてもイメージしやすくなる。

というわけで、「車種専用モデル」はメリットが多々あるのだが、デメリットがないわけではない。敢えてデメリットを挙げるとすれば、「選択肢が限られること」だろう。最初に“車種専用”というファクターを設けると、当然ながらその時点でチョイスの幅はぐっと絞られてしまう。

とはいえ、それを持って最終結論とする必要もない。まずは愛車に適合する「車種専用モデル」があるかないかを調べ、もしも「車種専用モデル」があったならそれも候補の1つとして保留しつつ、同時にその他のモデルもチェックしていく、という方法を取れば良いだろう。スマートに取り付けたいという気持ちがあるのなら「車種専用モデル」の有る無しをチェックしておくと、後悔の少ないチョイスが可能となるはずだ。

今回はここまでとさせていただく。次回以降も「スピーカー」選びに関する“キモ”の解説を続行する。お楽しみに。

「サウンドユニット」の“チョイスのキモ”を徹底解析! Part1・スピーカー編 その5「車種専用モデルについて」

《太田祥三》

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