アストンマーティン初のSUV『DBX』、最新プロトタイプの画像…今秋正式発表へ

アストンマーティン DBX の最新プロトタイプ
アストンマーティン DBX の最新プロトタイプ全 7 枚

アストンマーティンは6月12日、ブランド初のSUVとして開発中の『DBX』(Aston Martin DBX)の最新プロトタイプ車の画像を公開した。

アストンマーティン初のSUVは2015年春、ジュネーブモーターショー2015に出品された『DBXコンセプト』の市販版となる。DBXコンセプトはアストンマーティンが近い将来、高級GTカーセグメント参入の可能性を探る目的で開発したコンセプトカーだった。

プロトタイプが英国新工場の生産第一号車に

アストンマーティンは今回、このDBXの最新プロトタイプ車の画像を公開した。DBXの最新プロトタイプ車は、英国ウェールズ州セントアサンに完成したアストンマーティンの新工場の第一号車としてラインオフしたもの。DBXは2019年の第4四半期(10~12月)、正式発表される予定だ。セントアサン新工場の第一号車として、今回ラインオフしたプロトタイプ車は、DBXのプリプロダクションモデルとなる。

アストンマーティンのセントアサン新工場は、英国の国防省の所有地だった3つのスーパーハンガー(格納庫)を改築して建設された。アストンマーティンはセントアサンの新工場を、電動化の中核拠点に位置付けている。

新工場では2021年から、「ラゴンダ」ブランドのEVを生産する計画を掲げている。ラゴンダブランドのEVは、ジュネーブモーターショー2018で初公開された『ラゴンダ・ビジョン・コンセプト』の市販版だ。ラゴンダは世界初のゼロエミッションの高級車ブランドを目指しており、ラゴンダ・ビジョン・コンセプトの市販化で、その目標達成の第一歩とする。

初のSUVの開発に専用プログラム導入

DBXは、アストンマーティンにとって初めてのSUVモデルになる。そのため、開発にあたっては専用のテストプログラムを実施する必要があるという。このプログラムには、SUVモデルの多用途性を反映した新しいプロセス、手順、基準が含まれている。

DBX開発の初期段階では、さまざまなシミュレーションが実施された。すでに、最初のプロトタイプ車が、英国ウェールズでテスト走行に取り組んでいる。このテスト走行によって、シミュレーションの結果を現実の世界へ移行させる作業が開始された。DBXの開発では、ドライビングシミュレーターを使用して、さまざまな調整を行った。これによって、最初のプロトタイプを製作する前に、開発を飛躍的に前進させることが可能になったという。

DBXのプロトタイプは、雪と氷に覆われた北極圏、中東の灼熱の砂漠、アルプス山脈のワイディングロード、ドイツのアウトバーンやニュルブルクリンク北コースの超高速コースなど、世界中の最も過酷な環境でテストが実施されている。

高い走破性と力強い牽引力を追求

DBXは、アストンマーティンならではの力強くバランスの取れたパフォーマンスを目指している。そのダイナミックなボディには、従来のスポーツカーラインナップの範囲を超えた多用途性を反映させる。アストンマーティンによると、DBXはあらゆる路面に対応可能な高い走破性と、力強い牽引力を追求するという。

なお、アストンマーティンは2020年の前半から、セントアサン新工場において、DBXの量産を開始する予定、としている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  2. トヨタ RAV4 新型、PHEVのEV航続は150km
  3. 日産の新型セダン『N7』、発売50日で受注2万台を突破
  4. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  5. スバルマークの方が似合う? 新型ダイハツ『ムーヴ』のスバル版にSNSも注目!
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  2. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  3. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
ランキングをもっと見る