JR北海道は6月12日、日中に保線作業を実施する線路集中メンテナンス日を設定することを明らかにした。
夜間を中心に実施している保線作業の一部を集中的、効率的に実施するため日中に移すもので、JR北海道では設備の老朽化が進んでいることや、夜間における保線作業員の確保の問題から、区間運休を含む日中の一部列車を運休させて実施に踏み切ることになった。
保線作業を日中に行なうことで、重機械による連続的な施工がしやすくなるほか、施工状態の確認がより正確になり、作業精度の向上や列車運行の安定性向上にもつながるとしている。
対象となるのは、列車本数が比較的少なく旅客への影響が少ない区間や、老朽化が加速し修繕が急務な区間で、繁忙期を避け、朝・夕の通勤・通学時間帯への影響が最小限となるよう配慮するとしている。
2019年度は釧網本線緑~知床斜里間約28kmで計画されており、10月21~25・28~31日、11月1日の各日8時30分頃~15時30分頃に実施。老朽化した木製枕木約4000本の交換などを行なう。
この実施により網走~緑間ではバス代行輸送が行なわれ、快速『しれとこ摩周号』の時刻が1時間程度変更される。
JR北海道では釧網本線での実施を経て、その効果や課題を検証。2020年度以降も同じ釧網本線内で区間を変えて実施する計画で、他の線区での実施も検討するとしている。