アルピーヌ A110S…正確なハンドリングと高速安定性を求めた[詳細画像]

アルピーヌA110S(ルマン24時間耐久レース2019)
アルピーヌA110S(ルマン24時間耐久レース2019)全 38 枚

アルピーヌは6月13日、アルピーヌ『A110』(Alpine A110)の高性能モデル、「A110S」を、ルマン24時間耐久レースが開催中の仏サルトサーキットで披露した。ラインナップの最上位に位置するモデルだ。

【画像全38枚】

A110Sは、他のA110より大出力のエンジンを搭載し、シャシーは専用にセットアップされ、スタイリングも洗練された。チューニングの目的は、正確なハンドリングレスポンスと、高速域での安定性だ。エンジンは出力292PS、車体重量は1114kg。

アルピーヌのセバスチャン・オルフラン専務は、「A110Sは、アルピーヌを運転する体験の、より濃密なものを提供する」という。A110の企画当初から、ハンドリングやパフォーマンスの性格の異なる独自のモデルを用意することは決まっていたそうだ。

A110Sのバネとアンチロールバーは、究極のハンドリングの性格さを求めてチューニングされた。重心を最適化するため、車高も抑えられた。幅の広いタイヤは専用に設計されたものだ。すべて、濃密なドライビング体験を提供するためだ。コイルスプリングは従来使用に比べて50%硬くなり、ダンパーもそれに応じて調整された。アンチロールバーは100%硬化された。

全高は4mm低くなり、重心が改善されたおかげで、A110Sは優れた高速安定性を示すと同時に、ステアリングが瞬時に反応するようになったという。基本的に、ハンドリングの正確さと運動性能の効率に焦点を当ててシャシーはセッティングされた。

チーフエンジニアのジャン=パスカル・ダウスは「現行A110の初期の仕様は、1970年代のA110直系の車で、古典的なファン・トゥ・ドライブだ。A110Sの性格はそれらとはかなり異なり、シャシーセッティングはスポーツカーを強く意識している。サーキットでのラッブタイムはアルピーヌの市販車では重視されないが、A110SはA110の他の仕様よりも速い」と説明する。

ただし、A110Sは乗って快適で、毎日乗れる車だ、ともいう。「乗り心地が硬かったり、日々乗るのがつらいようでは、本当のアルピーヌではない。楽しむために高い技術が必要とされてもいけない。ほかのA110と同じようにA110Sも、ドライバーの経験の有無にかかわらず楽しめる車だ」と語る。

A110Sの価格は、オプション未装着で6万6500ユーロ=約810万円。すでに予約を受け付けており、欧州で店頭に車が並ぶのは10月から、デリバリーは年末から開始される予定だ。

《高木啓》

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