オランダを拠点とするコーチビルダー、「Vandenbrink Design」(ヴァンデンブリンク・デザイン社)は、フェラーリ『612スカリエッティ』をカスタムしたワゴン、「シューティングブレーク」を初公開した。
「612スカリエッティ」は、フェラーリが2004年に『456M』後継モデルとして発売した2+2シートレイアウトのV型12気筒クーペだ。デザインはピニンファリーナ、スタイリングは日本人・奥山清行氏が手がけており、グラマラスかつスタイリッシュなデザインが印象的だった。
2011年に生産が終了していたが、今回ヴァンデンブリンク・デザインの手により8年ぶりに蘇ったシューティングブレークは、穏やかな傾斜を持つルーフ両サイドにはガラスを配置。新たに設置されたリアクォーターウィンドウや分厚いCピラー、リアスポイラーなど美しいシルエットが見てとれる。
キャビン内のデザインは612スカリエッティから継承しているが、2列目へのパススルーを持つレザーの荷室はより実用性を高めている。
ヴァンデンブリンク・デザイン フェラーリ 612 スカリエッティ シューティングブレーク因みに、このカスタムカーのベースとなっているのは2005年式の612で、走行距離17,937マイル(28,867km)、中古市場価格30万ユーロ(約3690万円)とされている。世界に1台、究極のV12ワゴンと言えそうだ。