フェラーリ『P80/C』、究極のワンオフ…グッドウッド2019で発表へ

フェラーリ P80/C
フェラーリ P80/C全 13 枚

フェラーリは6月17日、ワンオフモデルの『P80/C』(Ferrari P80/C)を、7月に英国で開催される「グッドウッドフェスティバルオブスピード2019」において、ワールドプレミアすると発表した。

画像:フェラーリ P80/C

フェラーリは1947年の創業以来、70年以上に渡り、特別な顧客の要望を受けて、ワンオフモデルを製作してきた。P80/Cもワンオフモデルであり、フェラーリ『488GTB』をベースに開発されたサーキット専用車になる。

開発期間は4年に及ぶ

フェラーリP80/Cでは、顧客の意見を取り入れながら、フェラーリスタイリングセンター、エンジニアリング部門、エアロダイナミクス部門が協力し、究極のワンオフモデルを開発することを目指した。デザインのモチーフは、フェラーリを代表するスポーツプロトタイプ、『330P3』(1966年)、『330P4』(1967年)、『ディーノ206 S』(1966年)に求められたという。

P80/Cのプロジェクトは、2015年に開始された。これまでに作られたフェラーリのワンオフモデルの開発期間としては、完成までにおよそ4年の期間は最も長い。この長期に渡る開発期間において、パフォーマンスやエアロダイナミクスのテスト、デザインの追求などが行われた。これらはすべて、従来のワンオフモデルにおけるフェラーリのアプローチと異なるものだ。フェラーリ P80/Cフェラーリ P80/C

ヘッドライトは未装備

P80/Cは公道走行を想定していないため、ヘッドライトは装備されない。本来、ヘッドライトがある部分には、往年の330P3/P4のグリルのエアハウジングを連想させるスリットが採用されている。大型リアウィングやフェンダーの冷却用スリットも装備される。

エンジンカバーのアルミ製ルーバーと、凹型のリアガラスは、330P3/P4がモチーフだ。リアは、パワートレインが見えるようにデザインされた。エンジン部分から、熱を排出するためのグリルが装備される。ボディはすべてカーボンファイバーを使用する。ボディカラーは、「Rosso Vero」と呼ばれる鮮やかな赤で塗装された。

インテリアには、サーキット走行用にロールケージを組み込む。ダッシュボードのサイド部分は、488GT3とは異なり、新たにデザインされた。カーボンファイバー製のシェル構造として、車両の重量に影響を与えないよう、配慮している。フェラーリ P80/Cフェラーリ P80/C

ホイールベースを50mm延長

P80/Cのベース車両は、488GTBだ。ホイールベースは488GTBに対して、50mm長い。これは、レーシングカーの『488 GT3』のシャーシを基本としているためだ。コクピットが中央に配置されるフェラーリ488GTBのレイアウトに対して、488 GT3のシャーシでは、車両のリアを細長いキャブフォワードデザインにすることが可能になったという。

エアロダイナミクスの開発では、488 GT3で得られたノウハウを導入した。フロントリップスポイラーやリアのディフューザーなどは、488GT3の考え方を取り入れながら、P80/C向けに専用設計した。その結果、エンジンパワーを最大限に引き出すために必要な空力効率が、およそ5%向上しているという。

488GT3のフラットなアンダーボディを最大限に活用して、ダウンフォースのバランスを追求した。車体のリアの形状は、2017年のF1マシンに採用された「Tウィング」に着想を得ており、後方への空気の流れを最適化するように設計されている。

《森脇稔》

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