プジョー 3008 にPHV、高性能版は300馬力…受注をフランスで開始

2種類のPHVを設定

EVモードの航続は最大52km

直感的に操作できる最新「i-Cockpit」搭載

プジョー 3008 GT ハイブリッド4
プジョー 3008 GT ハイブリッド4全 8 枚

プジョーは、『3008』に新開発のプラグインハイブリッド(PHV)システムを搭載する『3008ハイブリッド』(Peugeot 3008 Hybrid)のフランス本国での受注を開始した。

プジョーが属するPSAグループは、2019年から順次、全ラインナップに、EVやプラグインハイブリッド車などの電動車を設定している。フルエレクトリックのゼロエミッション車、またはCO2排出量を49g/km以下に抑えたPHVをラインナップし、顧客にクリーンモビリティソリューションを提供していく。

2種類のPHVを設定

この計画に沿って、プジョーは3008に、PHVを設定した。新開発のPHVパワートレインは、駆動方式がFFの「ハイブリッド」グレード向けと、4WDの高性能バージョンの「GTハイブリッド4」グレード向けの2種類をラインナップする。トランスミッションは、PHV専用の8速AT「e-EAT8」を組み合わせている。

FFのハイブリッドでは、直噴1.6リットル直列4気筒ガソリンターボ「ピュアテック」(PureTech)エンジンが、最大出力180hpを発生する。フロントに置かれるモーターは最大出力が110hpで、エンジンとモーターを合わせたシステム全体で、225hpのパワーを引き出す。バッテリーは蓄電容量13.2kWhのリチウムイオンだ。EVモードでは、最大40km(WLTP計測)をゼロエミッション走行できる。欧州市場で重視されるCO2排出量は、49g/km(WLTP計測)に抑えた。

EVモードの航続は最大52km

4WDのGTハイブリッド4では、直噴1.6リットル直列4気筒ガソリンターボのピュアテックエンジンが、最大出力200hpを獲得する。フロントとリアに置かれるモーターは、それぞれが最大出力110hpを発生する。エンジンとモーターを合わせたシステム全体のパワーは、300hpとパワフルだ。この効果で、0~100km/h加速は6.5秒の性能を発揮する。

バッテリーは、蓄電容量13.2kWhのリチウムイオンで、EVモードでは最大52km(WLTP計測)をゼロエミッション走行できる。CO2排出量は37g/km(WLTP計測)と優れた環境性能を実現している。

走行モードは、EVモード、スポーツモード、コンフォートモード、ハイブリッドモードが選択できる。さらに、GTハイブリッド4では、4WDモードが選べる。バッテリーの充電は、標準コンセントでおよそ7時間だ。急速チャージャーも利用でき、充電はおよそ1時間45分で完了する。

直感的に操作できる最新「i-Cockpit」搭載

プジョーは3008のPHVに、最新の「i-Cockpit」を搭載する。i-Cockpitは、プジョーの新世代コクピット。最新のi-Cockpitでは直感的で、より自然なドライビングエクスペリエンスを目指してデザインされた操作パネルが特長だ。人間工学に基づいたヘッドアップディスプレイやタッチスクリーンを装備した。

ステアリングホイールをよりコンパクトにし、ドライバーの視界や足下スペースを開放できるように配慮した。ヘッドアップディスプレイは高解像度の12.3インチとし、ドライバーの目線の延長線上に、走行モード、バッテリー残量、航続など重要な情報を映し出す。

大型10インチのタッチスクリーンは、インストルメントパネルの中央へ、タブレットのように配置された。エネルギーフロー、電費と燃費、充電ステーション、EVモードの航続などの情報を表示する。8速ATのシフトレバーは電気式で、ワンタッチ操作が可能。ステアリングホイールには、パドルシフトを装着している。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 高機能ヘルメットスタンド、梅雨・湿気から解放する乾燥ファン搭載でMakuake登場
  3. 最後のフォードエンジン搭載ケータハム、「セブン 310アンコール」発表
  4. 船上で水素を製造できる「エナジー・オブザーバー」が9年間の航海へ
  5. 新型『CLA』を生産するメルセデスベンツ「最新デジタル工場」の現場
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る