フェラーリ『SP3JC』、780馬力のワンオフロードスター…グッドウッド2019で発表へ

クーペのF12tdfをオープン化

最高速は340km/hオーバー

バーチャル・ショートホイールベース・システム採用

フェラーリSP3JC
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フェラーリは6月17日、ワンオフモデルの『SP3JC』(Ferrari SP3JC)を、7月に英国で開催される「グッドウッドフェスティバルオブスピード2019」において、ワールドプレミアすると発表した。

フェラーリは1947年の創業以来、70年以上に渡り、特別な顧客の要望を受けて、ワンオフモデルを製作してきた。SP3JCは、1950~1960年代に生産されたフェラーリを象徴するV12エンジン搭載のスパイダーに敬意を表して開発されたワンオフモデルだ。

クーペのF12tdfをオープン化

クーペボディしか存在しない『F12tdf』をベースに、フェラーリスタイリングセンターがオープンボディのロードスター化を図った。顧客と相談しながら作業は進められ、プロジェクトの完成には2年の期間を要したという。

SP3JCのオーナーは、1989年に英国でクラシックフェラーリ専門ディーラー、タラクレスト社を立ち上げたジョン・コリンズ氏だ。コリンズ氏は、フェラーリのコレクターとしても知られており、SP3JCの「JC」とは、同氏の名前を示している。

SP3JCでは、フロントのエアインテーク、水平なスラッシュ付きのリアフェイシア、サイドのキャラクターラインなどを専用にデザインした。ボディカラーは、銀白色の「ビアンコイタリア」をベースに、ブルーの「アズーロメット」、イエローの「ジャッロモデナ」をンド状に組み合わせている。フロントのボンネットにはスリットを入れて、V12エンジンが見えるように配慮された。カーボンファイバー製フェアリングとアルミ製燃料キャップも採用する。

シートはブルーレザーで、ホワイトのトリムを組み合わせた。ブルーレザーは、ダッシュボードの下部分にも使用され、コントラストを強調するステッチが添えられた。

最高速は340km/hオーバー

フロントミッドシップに積まれる6262ccのV型12気筒ガソリン自然吸気エンジンは、ベースとなった『F12 ベルリネッタ』用のV12に対して、最大出力は40psプラスの780ps/8500rpm、最大トルクは1.5kgmプラスの71.9kgmを引き出す。トランスミッションは、デュアルクラッチトランスミッションの「F1」で、ギアレシオを専用チューンした。0~100km/h加速2.9秒、最高速340km/hオーバーという世界屈指のパフォーマンスを備えている。ベース車両のF12ベルリネッタよりも、0~100km/h加速は0.2秒速い。

アマチュアドライバーが高性能車両の開発に関与する「XX プログラム」で培われた豊富なノウハウを投入する。タイヤ幅を225から275に、リム幅を9.5インチから10インチに拡大したフロントタイヤ&ホイールが、最大横加速度と応答性に関して、優れたシャシーダイナミクスを実現するという。

バーチャル・ショートホイールベース・システム採用

また、「バーチャル・ショートホイールベース・システム」を採用した。バーチャル・ショートホイールベース・システムは、リアホイールが垂直軸を中心にステアするアクティブなリアアクスル機構だ。ステアリングホイールの切り込み角度と入力速度、車両速度などのデータをもとに、ステアリングアングルを算出。リアアクスルステアリングが、自動的にリアホイールの舵角を調整する。

フェラーリによると、バーチャル・ショートホイールベースによって向上した応答性は、カーブの連続するワインディングや難易度の高いテクニカルなサーキットでも、瞬時にターンインする車両の挙動が実感できるという。

《森脇稔》

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