ヤマハ YZ450F、新エンジン&フレームで戦闘力アップ…YZシリーズ2020年モデル7機種発売へ

ヤマハ YZ450F
ヤマハ YZ450F全 30 枚
ヤマハ発動機は、新エンジン&フレーム搭載の『YZ450F』をはじめとする、市販モトクロッサー「YZシリーズ」2020年モデル7機種を8月20日より発売する。

2020年モデルでは、最大排気量の『YZ450F』をマイナーチェンジ。性能向上と軽量化を両立した新エンジンを搭載し、戦闘力の向上を図った。新作のピストンとシリンダーヘッド、コンパクト設計の燃焼室により、圧縮比を12.8:1から13.0:1に高めたほか、吸排気バルブの挟み角を21.5°から14.5°に変更し、吸気ポートを最適化するなど、各部仕様の見直しにより出力特性向上を図った。さらにヘッド周りをミリ単位でコンパクト化し、カム軸・クランク軸間を約5mm短縮することでマスを集中化。またヘッドカバーもマグネシウム部材の割合を増やし、シリンダーヘッドアッセンブリの軽量化(従来比310.5g減)に貢献している。

ストレートなタンクレールとテンションパイプの配置が特長のバイラテラルビーム・フレームは、肉厚とエンジン懸架ブラケットの材質・形状を見直した新作を採用。左右タンクレール肉厚を2.5mmから2.0mmに、ダウンチューブの上下面の肉厚を3.5mmから4.0mmに変更し、フレーム剛性値を約2%低減。加えてエンジン懸架ブラケットは、リア側を従来のアルミ材9.5mm厚からスチール材6mmへ、フロント側をスチール材8mm厚からアルミ材8mm厚へ変更。剛性バランスを最適化することで、高速ギャップ走行時の穏やかなマシン挙動、軽快な走破性に貢献。サスペンションのセッティング効果と相まって、安定性と操縦性をバランスさせた。

フロントブレーキは、キャリパーのピストンサイズを22.65mm径から25.4mmに大径化し、剛性も30%アップ。さらに、面積を25%拡大し摩擦力の安定性を高めた新作パッド、従来と同重量ながらパッドとの接触面を16%拡大した新作ディスクローターを採用し、強力な制動力とコントロール性を発揮する。またリアブレーキは、キャリパーやディスクの形状変更、熱容量バランス最適化などにより、システム全体で約120gの軽量化と制動力の安定性向上を果たした。

そのほか左ハンドルに、燃料噴射/点火時期のマッピングを切り替える「モードスイッチ」を新設。あらかじめ「パワーチューナー」でマップを2種類登録しておけば、走行中でもレース状況やコース環境の変化に応じて自由に、すばやくエンジン特性を変更できる。

また、2020年モデルではYZ450Fを含む7モデル共通の新カラー&グラフィック(ディープパープリッシュブルーソリッドE)を採用した。

価格はYZ450Fが105万8400円、YZ250Fが87万4800円、YZ250が72万3600円、YZ125が61万5600円、YZ85LWが50万7600円、YZ85が49万6800円、YZ65が48万6000円。「ヤマハオフロードコンペティションモデル正規取扱店」にて、6月20日から12月8日までの期間限定で予約の受付を行う。

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  2. 【プジョー 3008 新型試乗】全身鋼のような硬さに満ち溢れる。これが新時代のプジョーか…中村孝仁
  3. 「思ったよりだいぶ安い」トヨタ『GRヤリス』に新登場、エアロパフォーマンスパッケージに絶賛の声
  4. メルセデスベンツ『Cクラス』次期型を予告、光る大型グリル採用…初のEVも設定へ
  5. ルノー日産三菱、仏ドゥエー工場でEV共同プロジェクト推進…次期『エクリプス クロス』開発・生産へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る