【BMW 7シリーズ 改良新型】V12新設定、高速渋滞時ハンズフリー機能も搭載

BMW 7シリーズ 改良新型
BMW 7シリーズ 改良新型全 12 枚

ビー・エム・ダブリューは6月24日、一部改良した『7シリーズ』の販売を開始した。外観デザインを変更したほか、V型12気筒エンジン搭載モデルの設定、高速渋滞時ハンズフリー機能を採用したのが特徴。価格は1090万~2523万円となっている。

ビー・エム・ダブリューでプロダクト・マネージャーを務める御舘康成氏は同日に都内で開いた発表会で外観デザインについて「BMWのアイデンティティであるキドニーグリルは従来モデルと比較し約40%拡大している。ボンネットの先端を約5cm高く、厚みを持たせることで、路上で圧倒的な存在感を出す。リアについてもBMW伝統のL字型コンビランプの間にLEDのガーニッシュライトを通すことによってワイド感を強調。走り去る時も後ろのクルマに対して圧倒的なプレステージ性をアピールする」と解説。

一方、インテリアに関しては「より上質に洗練された設えになっている」とした上で、「レザーシートは非常に傷の少ない希少な革を表面の加工をほとんど施すことがなく、革の風合いを豊かに残したまま、すべての乗員を包み込む。新型ではさらにセンターコンソール部分も含めて独特のキルティングのステッチを施し、空間全体をより上質なものへと高めている」と述べた。

パワートレインは、今回の改良を機に2997cc直列6気筒ガソリンエンジンとプラグインハイブリッドシステムを組み合わせた『745e』および、6591ccV型12気筒ガソリンエンジンを搭載した『M760Li xDrive』が新たに導入される。

745eについて御舘氏は「プラグインハイブリッドの要諦はエンジンとモーターというトルク特性の異なるものをいかに精密に協調制御して、ドライバーに快適な乗り心地を提供するかということ。BMW伝統のシルキーシックス、そしてオートマチックトランスミッションの中にモーターをインテグレートさせた独自の構造によって、この両者は完璧に協調している。それによってあたかもより大排気量のクルマを優雅に運転するかのような、いままでのラグジュアリーセダンにない乗り味を実現している」と説明。

一方のM760Li xDriveは「BMW伝統のシルキーシックスがツインとなってシンフォニーを奏でる。その乗り味、サウンド、そして圧倒的なパワーは現在、世界において高級車のエンジンの中で最高のドライビングパフォーマンスを提供できるものと、我々は自負している」と強調した。

このほか先進安全システムとして「BMWが日本で初めて認可を取得したハンズオフアシストシステム」を標準装備している。このシステムは高速道路で時速60km以下の渋滞時に、ステアリングから手を離してリラックスした状態でクルマが自律的に車線を認識して追従していくというもの。

その仕組みは新たに採用した3眼カメラにより「短距離のカメラが20m先をより広角に、中距離カメラは120m先を認識、長距離カメラが300mを距離計測し、路面の先のカーブを把握することで、、より正確なドライビングアシストを実現。もちろんこのような3つの高精度画像を分析するのは非常に高いレベルのテクノロジーになる。そのため毎秒2兆5000億回の画像解析を行うプロセッサーを合わせて搭載している」とのことだ。

《小松哲也》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. BEVを2年間所有した、“リアルな”ランニングコストを大公開
  2. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  3. メルセデスベンツの万能車『ウニモグ』がキャンピングカーに! 数日間の自給自足が可能
  4. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  5. 日産の新型セダン『N7』、発売50日で受注2万台を突破
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
ランキングをもっと見る